この記事はプロモーションを含みます。
映画『シン・仮面ライダー』は、池松壮亮さんが本郷猛、浜辺美波さんが緑川ルリ子を演じた、庵野秀明監督による仮面ライダー作品です。
「アマプラで見られる?」「どんなキャストが出演している?」「怖い・グロいシーンはある?」と、視聴前に気になっている方も多いのではないでしょうか。
本作は仮面ライダーらしいアクションだけでなく、シリアスな展開や流血を伴う戦闘シーンも描かれているため、子どもと一緒に見ても大丈夫なのか気になる方もいるかもしれません。
この記事では、映画『シン・仮面ライダー』のAmazon Prime Videoでの配信状況をはじめ、キャスト・あらすじ・怖さやグロさについて紹介します。
さらに、後半では物語の結末まで含めたネタバレ解説や実際に観た感想もまとめているので、これから視聴する方はもちろん、鑑賞後に内容を振り返りたい方も参考にしてみてください。
映画『シン・仮面ライダー』はアマプラで見られる?
映画『シン・仮面ライダー』は、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)で配信されています。
AmazonのPrime Video公式ページでも作品ページが確認できます。
「これから『シン・仮面ライダー』を見たい」という方は、まずPrime Videoで現在の視聴条件を確認してみるのがおすすめです。
ただし、Prime Videoでは作品によって「見放題」「レンタル」「購入」など視聴方法が変わることがあります。
配信状況や料金も変更される可能性があるため、視聴前に最新情報を確認してください。
Amazon Prime Videoでの配信状況
2026年8月時点で、Amazon Prime Videoには『シン・仮面ライダー』の作品ページが掲載されています
Prime Videoでは、スマートフォンやパソコンだけでなく、対応テレビやFire TV Stickなどを使って映画を楽しむこともできます。
『シン・仮面ライダー』を自宅でじっくり見たい方にとって、利用しやすい配信サービスのひとつです。
プライム会員なら見放題で視聴できる?
『シン・仮面ライダー』はPrime Videoで配信されていますが、「Prime Videoで配信されている=必ずプライム会員なら無料」という意味ではありません。
Prime Videoには、大きく分けて以下のような視聴方法があります。
- プライム会員特典の見放題
- 有料レンタル
- デジタル購入
2026年8月の時点では、「プライム会員特典」と表示されているので、会員なら見放題です。
レンタル・購入が必要な場合はある?
Prime Videoでは、プライム会員であっても、作品によっては別途レンタル料金や購入料金が必要になる場合があります。
また、以前は見放題だった作品がレンタル対象になったり、反対にレンタル作品が見放題へ追加されたりすることもあります。
『シン・仮面ライダー』についても、視聴するタイミングによって条件が変わる可能性も。
Amazonの商品ページに表示される「今すぐ観る」「レンタル」「購入」などの表記を確認してから利用しましょう。
アマプラ会員でも、すべての映画が追加料金なしで見られるわけではないので注意!
Amazonプライムの無料体験でも視聴できる?
Amazonプライムの無料体験期間中でも、その時点で『シン・仮面ライダー』がプライム会員特典の見放題対象になっていれば視聴できます。
一方、有料レンタルや購入作品として配信されている場合は、無料体験中でも作品ごとの料金が必要です。
そのため、「無料体験に登録すれば必ず『シン・仮面ライダー』を無料で見られる」わけではありません。
これからAmazonプライムを利用する方は、登録前に『シン・仮面ライダー』の現在の配信条件を確認しておくと安心です。
配信状況は変更されることがあるため、最新情報はAmazon Prime Video公式ページで確認してください。

思っていたよりダークで、ちょっと怖い雰囲気かも…
映画『シン・仮面ライダー』の作品概要
『シン・仮面ライダー』は、1971年に放送が始まった「仮面ライダー」を原点に、庵野秀明監督が新たに描いた映画作品です。
昔の仮面ライダーを知っている人はもちろん、シリーズをほとんど見たことがない人でも、本作だけで物語を楽しめる内容になっています。
公開日・監督・原作など基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | シン・仮面ライダー |
| 公開年 | 2023年 |
| 原作 | 石ノ森章太郎 |
| 脚本・監督 | 庵野秀明 |
| 上映時間 | 2時間1分(121分) |
| ジャンル | 特撮・ヒーロー・アクション |
| レーティング | PG12 |
| 配給 | 東映 |
公式サイトでは、原作・石ノ森章太郎、脚本・監督・庵野秀明と紹介されています。
また、映画倫理機構(映倫)による上映時間は2時間1分、区分はPG12です。
PG12とは、12歳未満の子どもが鑑賞する場合に、保護者による助言や指導が必要とされる区分です。
『シン・仮面ライダー』がPG12に指定された理由として、映倫は殺傷や流血の描写を挙げています。
この点については、後ほど「『シン・仮面ライダー』は怖い?グロい?」の項目で詳しく紹介します。
『シン・仮面ライダー』はどんな映画?
『シン・仮面ライダー』は、仮面ライダー生誕50周年を記念とした企画作品のひとつです。
東映の仮面ライダー公式サイトでも、原点をリスペクトしながら生まれた新たなオリジナル作品として紹介されています。
物語の中心となるのは、池松壮亮さん演じる本郷猛です。
本郷は、謎の組織「SHOCKER」によって人間を超える力を持つ存在へと変えられてしまいます。
その後、浜辺美波さん演じる緑川ルリ子と行動をともにしながら、SHOCKERや個性的な敵「オーグ」たちとの戦いに巻き込まれていきます。
「仮面ライダー」と聞くと、子ども向けのヒーロー作品をイメージする方もいるかもしれません。
しかし『シン・仮面ライダー』は、ヒーローアクションだけではなく、本郷猛の苦悩や孤独、人とのつながりなども描かれたシリアスな作品です。
さらに、戦闘では流血や殺傷を伴う描写もあるため、明るいヒーロー映画とは少し雰囲気が異なります。
一方で、昔の「仮面ライダー」を知らなければ楽しめない作品というわけではありません。
基本となるのは、突然大きな力を与えられた本郷猛が、「その力を何のために使うのか」と向き合いながら戦っていく物語です。
仮面ライダーシリーズを初めて見る方はもちろん、1971年版を知っている方なら、随所に盛り込まれた原点へのリスペクトにも注目してみてください。

仮面ライダーなのに流血シーンがあるのは少し意外かも
映画『シン・仮面ライダー』のキャスト・登場人物一覧
映画『シン・仮面ライダー』のキャスト・登場人物一覧で紹介します。
キャスト一覧
| 役名・キャラクター名 | キャスト(出演者) |
| 本郷猛 / 仮面ライダー・第1バッタオーグ | 池松壮亮 |
| 緑川ルリ子 | 浜辺美波 |
| 一文字隼人 / 仮面ライダー第2号・第2バッタオーグ | 柄本佑 |
| 緑川弘 | 塚本晋也 |
| SHOCKERの創設者 | 松尾スズキ |
| コウモリオーグ | 手塚とおる |
| ヒロミ / ハチオーグ | 西野七瀬 |
| カマキリ・カメレオン(K.K)オーグ | 本郷奏多 |
| 背広の男 | 上杉柊平 |
| サソリオーグ | 長澤まさみ |
| 本郷猛の父 | 仲村トオル |
| 通り魔事件の犯人 | 安田顕 |
| 緑川イチローの母 | 市川実日子 |
| ケイの声 / ジェイの声 | 松坂桃李 |
| クモオーグの声 | 大森南朋 |
| 情報機関の男 | 斎藤工 |
| 政府の男 | 竹野内豊 |
| 緑川イチロー / 仮面ライダー第0号・チョウオーグ | 森山未來 |
| サソリオーグの手下 | 上杉美浩 |
| (役名記載なし) | 谷遼、大西賢斗、志波昴星、平野舞、村本明久、加藤千尚、武本健嗣、山中良弘、梅舟惟永、川崎琴之、橘レイア、山田あや乃、小田桐麗奈、竹下ひな乃、粟大和、佐藤翔、早川進人、檜山玲音、山本主税、米田敬、渡辺潤、進藤光希、西田裕輔、村田佑輔、朝日玲奈斗、伊藤浩志、イワゴウサトシ、宇江山ゆみこ、小野聖佳、小野瀬侑子、風木里咲、彩月、菅原理久十、初鹿史弥、細谷雄太、羊華、園田裕樹、月川修、小木下英樹、佐藤まんごろう、松林慶知、及川伸、松本善恵、三浦英知、今村亘、志村宗一郎、中田大輔、川西隆由樹、上田乃維、ラブ守永、ムラヤマ・J・サーシ、中村雄三、近藤隆幸、武田太一、中村源太、村井雄治、虎島貴明、越後屋コースケ、菊池康弘、田島章寛、合田慎二郎、山口智広、大南友希、広瀬さや |

キャストが豪華だから、出演者目当てで見るのもありだね
映画『シン・仮面ライダー』のあらすじ【ネタバレなし】
本郷猛が仮面ライダーになるまで
バイクを愛する心優しい青年・本郷猛は、謎の秘密組織「SHOCKER」によって拉致され、バッタの能力を持つ昆虫合成型オーグメント(バッタオーグ)へと改造されてしまいます。
望まぬ力を与えられ困惑する本郷でしたが、組織の理念に疑問を抱いた研究員・緑川ルリ子の手引きによって秘密基地からの脱出を果たします。
自身に宿った桁外れの腕力と跳躍力に葛藤しながらも、猛は奪われた自由を取り戻し、人々の日常を守るために「仮面ライダー」として立つことを決意します。
緑川ルリ子とSHOCKERから逃亡
追手として迫るSHOCKERのアサシンや怪人(オーグメント)たちから逃れるため、本郷とルリ子はあてのない逃亡劇へと身を投じます。
冷静沈着で常に「用意周到」な行動をとるルリ子は、SHOCKERの狙いやプラーナ(生体エネルギー)システムの真実を熟知しており、本郷の心強いパートナーとなっていきます。
互いに孤独を抱えるふたりは、過酷な逃避行の中で少しずつ絆を深め、単なる協力者を超えた信頼関係を築いていきます。
本郷猛の戦いが始まる
人類の「幸福」を独自解釈し、歪んだ手段で世界を再構築しようとするSHOCKER。
その刺客として、クモオーグやコウモリオーグといった強力な怪人たちが次々とふたりの前に立ちはだかります。
さらには、かつてのルリ子の仲間や、本郷と同じくバッタの力を授かった新たな刺客・一文字隼人(仮面ライダー第2号)までもが牙を剥きます。
容赦ない死闘の連続のなか、本郷は自らの「優しすぎる気性」と向き合いながら、仮面ライダーとして人類の未来を背負う戦いへと挑んでいきます。

本郷猛の優しさや苦悩が、普通のヒーローとは違って印象的!
『シン・仮面ライダー』は怖い?グロい?
『シン・仮面ライダー』はホラー映画ではないものの、怖さやグロさを感じるシーンはあります。
特に、流血を伴う戦闘や人が命を落とす描写があるため、「子ども向けの仮面ライダーと同じ感覚で見たら意外と怖かった」と感じる人もいると考えられます。
実際に映画倫理機構(映倫)では、本作はPG12に指定されています。
指定理由として「殺傷流血の描写」が挙げられており、12歳未満の子どもが見る場合は保護者による助言・指導が必要とされています。
ここでは、『シン・仮面ライダー』の「怖さ」と「グロさ」を分けて紹介します。
ホラー映画のような怖さはある?
『シン・仮面ライダー』は、幽霊や心霊現象が登場するようなホラー映画ではありません。
ただし、作品全体には暗く重たい雰囲気があり、SHOCKERに所属するオーグたちも不気味な存在として描かれています。
また、敵に突然襲われたり、人が容赦なく倒されたりする場面もあるため、明るいヒーロー映画を想像していると怖く感じるかもしれません。
怖さのポイントとしては、
- 不気味な敵キャラクター
- 暗くシリアスな雰囲気
- 突然始まる戦闘
- 登場人物が命を落とす展開
- SHOCKERの不穏な世界観
などがあります。
「驚かせること」が中心のホラーではなく、不気味さや緊張感による怖さが強い作品です。
血や流血シーンはある?
流血シーンはあります。
特に序盤から、本郷猛/仮面ライダーの人間離れした力が分かる激しい戦闘が描かれます。
敵を倒した際に血が飛ぶなど、一般的なテレビシリーズの仮面ライダーよりも生々しく感じる描写があります。
映倫も『シン・仮面ライダー』をPG12に指定した理由として、殺傷・流血描写があることを明記しています。
そのため、「仮面ライダーだから血はほとんど出ないだろう」と思って見ると、少し驚くかもしれません。
グロい・痛々しいシーンはどのくらい?
『シン・仮面ライダー』にはグロいと感じる可能性のある場面が登場します。
しかし、スプラッター映画のように残酷描写を見せ続ける作品ではありません。
本作では、
- 激しい殴り合い
- 敵が倒される場面
- 血が飛び散る描写
- 人が命を落とす場面
- 改造された人間であるオーグの不気味な描写
などがあります。
特に戦闘シーンでは、仮面ライダーの力の強さを表現するために、攻撃の重さが伝わってくる演出が使われています。
個人差はありますが、血を見るのが苦手な人には少しきつく感じる場面があると思っておいた方がよいでしょう。
不気味なオーグや怖い演出はある?
『シン・仮面ライダー』には、SHOCKERによって生み出された「オーグ」と呼ばれる存在が登場します。
クモオーグやコウモリオーグ、ハチオーグなど、それぞれ生物の特徴を取り入れた独特なデザインになっています。
東映公式では『シン・仮面ライダー』について、1971年の「仮面ライダー」の原点をリスペクトしながら作られた新しいオリジナル作品と紹介されています。
そのため、昔の特撮作品を思わせるデザインもありますが、現代的な映像で見ると不気味さを強く感じる場面もあります。
特に、
- 仮面やマスクのデザイン
- 無表情に近い敵の姿
- 暗い場所での戦闘
- SHOCKERの異様な世界観
などは、人によっては怖く感じるでしょう。
子どもと一緒に見ても大丈夫?
『シン・仮面ライダー』はPG12です。
PG12は「12歳未満は鑑賞禁止」という意味ではありません。
12歳未満でも見ることはできますが、保護者による助言や指導が必要とされる作品です。
映倫では、本作について「殺傷流血の描写」があることをPG12指定の理由としています。
そのため、小さな子どもと一緒に見る場合は注意した方がよいでしょう。
特に、
- 血が出るシーンが苦手
- 人が倒される場面を怖がる
- 不気味なキャラクターが苦手
という子どもの場合は、怖がる可能性があります。
「仮面ライダーだから子ども向け」と決めつけず、子どもの年齢や怖いものへの耐性を考えて判断するのがおすすめです。
怖い・グロい作品が苦手な人でも見られる?
怖い作品が苦手でも、ホラー映画がすべて見られないほどでなければ楽しめる可能性はあります。
ただし、流血や殺傷描写そのものが苦手な人は注意が必要です。
怖さとグロさを分かりやすく表にしました。
| 項目 | 程度・特徴 |
|---|---|
| ホラー的な怖さ | 強くない |
| 不気味さ | あり |
| 暗い・シリアスな雰囲気 | あり |
| 流血 | あり |
| 暴力・殺傷描写 | あり |
| 極端に残酷な描写 | 中心ではない |
| 子ども向けの明るさ | 少なめ |
※怖さやグロさの感じ方には個人差があります。
『シン・仮面ライダー』は、単純に「怖い映画」「グロい映画」というより、ヒーローが背負う痛みや戦いの重さまで描いた、ややダークな仮面ライダー作品と考えるとイメージしやすいです。
流血描写が心配な方は、PG12作品であることを踏まえて視聴するか判断するとよいでしょう。

PG12だから、子どもと見るときは内容を確認しておきたいね
映画『シン・仮面ライダー』のネタバレ・結末を解説
※ここからは『シン・仮面ライダー』の重要なネタバレを含みます。
『シン・仮面ライダー』は、本郷猛が仮面ライダーとして戦うようになった理由から、緑川ルリ子との別れ、そして一文字隼人へ意思が受け継がれていくまでを描いています。
終盤は設定や用語が複雑なため、物語の流れに沿って分かりやすく解説します。
本郷猛が仮面ライダーになった理由
主人公の本郷猛は、もともとバイクを愛する心優しい普通の青年でしたが、秘密組織「SHOCKER」の人工知能「アイ」に見出され、第1バッタオーグへと改造されます。
本郷に手術を施したのは、緑川ルリ子の父である主幹研究員・緑川弘博士です。
緑川博士はSHOCKERの提唱する計画が人類に本当の幸福をもたらさないことに気づき、組織を離反。
SHOCKERと戦える存在として本郷にバッタのオーグメンテーションを施し、ルリ子とともに脱出させました。
本郷自身は暴力を嫌い、桁外れの強大な力を手に入れたことに困惑します。
序盤では、クモオーグの手下たちを過って惨殺してしまい、自分の血塗られた手にショックを受ける姿も描かれました。
それでも、クモオーグに殺された緑川博士からルリ子を託された本郷は、奪われた自由を取り戻し、人々を守るために自らの意思で「仮面ライダー」と名乗り、戦うことを決意します。
SHOCKERの目的とは?
本作のSHOCKERは、単純な世界征服を目指す悪の組織ではありません。
その根底にあるのは「人間を幸福にする」という理念です。
創設者が遺した「人類を幸福へ導く」という命令を受け、人工知能「アイ」が導き出した結論は、「最も深い絶望を抱えた人間を救済すること」でした。
その結果、絶望した者が自らの望む幸福を実現するための非合法組織としてSHOCKERが設立されます。
問題なのは、その「幸福」が個人のエゴに基づいている点です。
他者を支配・殺戮することを幸福とする者が力を得れば、多くの人々が犠牲になります。
本作では「他者を踏みにじる個人の幸福は許されるのか」というテーマが描かれています。
本郷猛とルリ子の戦い
緑川博士の死後、本郷とルリ子は協力してSHOCKERの怪人(オーグメント)たちに挑みます。
政府の男(立花)と情報機関の男(滝)から協力を求められ、「アンチSHOCKER同盟」を結んだ二人は、コウモリオーグやハチオーグなどの排除に向かいます。
最初は「コミュ障」の本郷と、感情を表に出さず「用意周到」を口癖にするルリ子の間には距離がありました。
しかし、死闘を重ねる中で信頼関係が芽生えます。
単なる恋愛を超え、孤独を抱える者同士が魂で結びついていく絆が本作の大きな見どころです。
一文字隼人/仮面ライダー第2号が登場
物語の後半、チョウオーグ(緑川イチロー)の刺客として登場するのが、元ジャーナリストの一文字隼人(第2バッタオーグ)です。
洗脳された一文字は本郷と激しく戦い、圧倒的な格闘センスで本郷の左脚を折るほど追い詰めます。
しかし、ルリ子がサイクロン号に仕掛けたプログラムによって洗脳が解除され、一文字は本来の自分と激しい悲しみを取り戻します。
魂を取り戻した一文字は「SHOCKERの敵、そして人類の味方」として覚醒。
首に深紅のマフラーを巻き、後に自ら「仮面ライダー第2号」を名乗るようになります。
ハチオーグとの戦い
ハチオーグ(ヒロミ)は、かつてルリ子と親しい友人とも言える存在です。
しかしオーグとなった彼女は「他者を支配すること」を自らの幸福とし、街の住民を奴隷化していました。
本郷とルリ子は洗脳を解くため拠点を襲撃。
本郷がシステムを破壊して住民を解放しますが、刀の名手であるハチオーグの猛攻に本郷は敗北寸前まで追い詰められます。
ハチオーグが本郷にとどめを刺そうとしたその瞬間、ルリ子との交渉で待機していた情報機関の男(滝)がサソリオーグの毒を利用した特殊弾頭で彼女を狙撃。
かつての友を救いたかったルリ子の願いも虚しく、ハチオーグは息絶えます。
緑川ルリ子はどうなる?
ハチオーグ戦の直後、SHOCKERの刺客・K.Kオーグ(カマキリ・カメレオンオーグ)が突如現れ、ルリ子は胸を刺されて致命傷を負います。
覚醒した一文字によってK.Kオーグは撃破されますが、ルリ子は本郷の腕の中で最期を迎え、その体は泡となって消滅。
しかし、常に用意周到なルリ子は自身の死を予見していました。
本郷のアルティメットハーフタイフーン(マスク)に自身のプラーナ(魂・データ)とメッセージを遺しており、その意思は本郷とともに生き続けることになります。
チョウオーグ/緑川イチローとの最終決戦
最後の敵は、ルリ子の兄であり「ハビタット計画」を推進する緑川イチロー(チョウオーグ/仮面ライダー第0号)です。
イチローの目的は、全人類の肉体を捨てさせ、魂(プラーナ)を仮想空間「ハビタット世界」へ強制移行させることでした。
絶望や紛争のない世界を目指す計画ですが、それは全人類の生を奪う暴挙でもあります。
イチローの企みを止めるため、本郷と一文字は結集(ダブルライダー実現)。
大群の大量発生型相変異バッタオーグを打ち破り、イチローの待つアジトへ乗り込みます。
無限にプラーナを補給する第0号の圧倒的な力に苦戦するふたりですが、本郷がサイクロン号で玉座を破壊してプラーナ供給を遮断。
最後は一文字の頭突きでマスクを割られ、イチローは変身解除に追い込まれます。
本郷は自分のマスクをイチローにかぶせ、マスク内に遺されたルリ子のプラーナと対話させます。
妹の想いを受け入れたイチローは、計画を諦め消滅しました。
本郷猛の最後はどうなった?
第0号との壮絶な戦いでプラーナを使い果たし、変身ベルトも破壊された本郷猛は、肉体の限界を迎えます。
「頼む、一文字」と後を託した本郷は、イチローの消滅を見届けた後、一文字の目の前で泡となって消えていきました。
肉体的には本郷は死亡したことになります。
しかし、本郷のプラーナ(魂)は自らの仮面(マスク)の中に留まり、肉体は滅びても、本郷猛の心と魂はマスクの中で生き続けたのです。
ラストシーン・結末の意味
本郷の死後、意志を引き継いだ一文字隼人のもとに政府の男(立花)たちが現れます。
彼らは本郷の仮面と一文字の仮面を融合・再構成した新たなマスクとスーツ(仮面ライダー第2+1号)を一文字に授けました。
SHOCKERの残党と戦い続けることを決意した一文字は、ヘルメットをかぶります。
その内側には本郷のプラーナが息づいており、一文字の頭の中で本郷の声が響きました。
一文字は「いくぞ、本郷」と語りかけ、共にバイクで走り出します。
『シン・仮面ライダー』の結末は、悲劇的な死で終わるものではありません。
緑川博士からルリ子へ、ルリ子から本郷へ、そして本郷から一文字へと「人々の自由と幸せを守る意思」が受け継がれる継承の物語です。
一文字は一人ではなく、本郷とともに「仮面ライダー」として走り続けるという、希望の残るラストとなっています。

全滅っていうラストじゃなくて良かった
『シン・仮面ライダー』のSHOCKERとオーグを解説
『シン・仮面ライダー』には、SHOCKERに所属するさまざまな「オーグ」が登場します。
名前や特徴が似ているうえ、物語がテンポよく進むため、「このオーグは誰だった?」「どんな能力を持っていた?」と分からなくなる方もいるかもしれません。
まずは主要なオーグを簡単にまとめます。
| キャラクター | モチーフ・特徴 | 演者 |
|---|---|---|
| クモオーグ | クモ+人間 | 大森南朋(声) |
| コウモリオーグ | コウモリ+人間 | 手塚とおる |
| ハチオーグ | ハチ+人間 | 西野七瀬 |
| サソリオーグ | サソリ+人間 | 長澤まさみ |
| K.Kオーグ | カマキリ+カメレオン+人間 | 本郷奏多 |
| チョウオーグ | チョウ+人間 | 森山未來 |
東映の「仮面ライダー図鑑」でも、『シン・仮面ライダー』のオーグとしてこれらのキャラクターが掲載されています。
SHOCKERとは?
『シン・仮面ライダー』に登場するSHOCKERは、1971年版の「仮面ライダー」に登場したショッカーとは設定が異なります。
本作のSHOCKERは、人類の幸福を目的とする秘密結社です。
正式名称は、
Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling
サステナブル・ハピネス・オーガニゼーション・ウィズ・コンピューテーショナル・ナレッジ・エンベデッド・リモデリングです。
その頭文字を取って「SHOCKER」と呼ばれています。
- Sustainable(サステナブル):持続可能な
- Happiness(ハピネス):幸福
- Organization(オーガニゼーション):組織
- with(ウィズ):〜を伴う・〜を備えた
- Computational(コンピューテーショナル):計算機(コンピュータ)による
- Knowledge(ナレッジ):知識
- Embedded(エンベデッド):組み込まれた
- Remodeling(リモデリング):再造形・改造
組織の中心にいるのは、世界最高レベルの人工知能「アイ」です。
創設者から「人類を幸福へ導く」という命令を受けたアイは、最も深い絶望を抱えた人を救うことが人類の幸福につながると判断しました。
しかし、SHOCKERが考える「幸福」はかなり極端です。
高度な科学技術によって選ばれた人間をオーグへ変え、その人物が望む幸福を実現させようとします。
その結果、洗脳や殺人、他人の自由を奪う行為まで行われています。
つまり本作のSHOCKERは、単純に世界征服を狙う悪の組織ではなく、「幸福」という目的が大きくゆがんでしまった組織として描かれているのです。
クモオーグ
クモオーグは、クモと人間を融合させたオーグメントです。
声を担当しているのは大森南朋さん。
頭部から強力な糸を出すほか、機械仕掛けの子グモを操り、防護ベストの中に隠した4本の腕を使って戦います。
人間を嫌っており、人を自らの手で始末することに幸福を感じる性質を持っています。
SHOCKERでは、主に組織を裏切った者の始末を担当。
SHOCKERを離反した緑川弘博士を追跡し、博士を殺害しました。
さらに緑川ルリ子を連れ戻そうとしますが、そこへ第1バッタオーグとなった本郷猛が現れます。
本郷にとっては、オーグとなった自分の力を本格的に使って戦うことになる序盤の重要な敵です。
コウモリオーグ
コウモリオーグは、コウモリと人間を融合させたオーグメントです。
演じているのは手塚とおるさん。
飛行能力を持っていますが、単純な戦闘力よりも研究者としての能力に優れているキャラクターです。
自らをSHOCKER最高の生化学主幹研究者と考えており、緑川弘博士に強い対抗心を抱いていました。
コウモリオーグが進めていたのが、危険な「バットヴィルース」を利用した計画です。
人口を意図的に減らし、価値があると判断した一部の人間だけを生き残らせることで、その人たちを幸福にしようとしていました。
SHOCKERの「幸福」という考え方が、どれほど危険な方向へ進んでいるのかが分かるオーグのひとりです。
ハチオーグ
ハチオーグは、ハチと人間を融合させたオーグメント。
演じているのは西野七瀬さんです。
刀を使った戦闘を得意としており、高速移動する能力も持っており、ほかの生物から「プラーナ」を奪って自分の力にすることも可能です。
プラーナとは、本作で生命エネルギーのように扱われているものです。
ハチオーグは、他人を支配することに幸福を感じる人物。
そのためSHOCKERでは一般市民を洗脳し、下級構成員として組織へ送り込む役割を担っていました。
一方、ハチオーグはルリ子と過去につながりがあり、「ヒロミ」と呼ばれていた存在でもあります。
単なる敵ではなく、ルリ子との関係が描かれることで、どこか切なさを感じさせるキャラクターです。
最終的には本郷との戦いに敗れますが、本郷とルリ子はとどめを刺しません。
しかしその直後、「情報機関の男」にサソリオーグの猛毒を利用した「SV1」を撃ち込まれ、命を落とします。
サソリオーグ
サソリオーグは、サソリと人間を融合させたオーグメントです。
演じているのは長澤まさみさん。
登場時間はそれほど長くありませんが、かなりインパクトの強いキャラクターです。
左腕に大きな爪を持ち、体の各所にある針や刃から強力な毒を注入する能力があります。
さらに、攻撃されることを恐れるというより、戦闘そのものを楽しむような性格。
本郷が直接戦うのではなく、政府側から送り込まれた特殊部隊と戦います。
猛毒によって多数の隊員を倒しますが、最終的には激しい銃撃を受けて死亡。
そして、ここで回収されたサソリオーグの猛毒が、後に「SV1(Scorpion Virus)」という武器へ利用されます。
このSV1がハチオーグとの戦いにつながるため、登場時間は短くても物語上は重要な存在です。
K.Kオーグ
K.Kオーグは、本郷奏多さんが演じるオーグです。
正式にはカマキリカメレオンオーグで、
- カマキリ
- カメレオン
- 人間
という3種類を組み合わせた、SHOCKER初の3種合成型オーグメントです。
迷彩機能を持つポンチョによって周囲の景色に溶け込み、ナイフや左腕に仕込まれた鎌を使って暗殺します。
K.Kオーグは、クモオーグを慕っていた人物でもあり、彼を倒した本郷とルリ子を恨み、復讐を実行。
その結果、ルリ子に致命傷を負わせます。
その後、洗脳から解放された一文字隼人と戦い、仮面ライダー第2号となった一文字によって倒されました。
登場時間以上に物語への影響が大きく、特にルリ子の運命を大きく変える存在です。
チョウオーグ
チョウオーグは、緑川ルリ子の兄・緑川イチローが変身した姿です。
演じているのは森山未來さん。
チョウと人間を融合させたオーグメントで、ほかのオーグとは比較にならないほど大量のプラーナを扱えることから、「アルティメットオーグメント」とも呼ばれています。
イチローは、人間のプラーナを「ハビタット空間」へ送り込む計画を進めます。
そして完全なチョウオーグとなり、本郷猛と一文字隼人の前に登場。
このとき、自らを「仮面ライダー第0号」と名乗ります。
第0号と仮面ライダー、仮面ライダー第2号による戦いが、本作の最終決戦です。
ただし、チョウオーグは単純な悪役として描かれているわけではありません。
イチロー自身にも過去の出来事から生まれた強い絶望があり、その結果として「人間が傷つけ合うことのない世界」を作ろうとしています。
その方法が他人の意思を無視したものだったため、本郷たちは計画を止めようとします。
『シン・仮面ライダー』のオーグたちは、それぞれ異なる能力を持っているだけでなく、「自分にとっての幸福」を追い求めている点が特徴です。
SHOCKERやオーグの設定を理解してから見ると、本作が単純な「仮面ライダー対怪人」の物語ではないことも分かりやすくなります。

一文字隼人が登場してから、作品の雰囲気が変わるのも面白い
映画『シン・仮面ライダー』を実際に観た感想
映画『シン・仮面ライダー』を実際に観てみると、一般的なヒーロー映画とは少し違う、重くて独特な雰囲気が印象に残りました。
派手なアクションはもちろんありますが、それ以上に本郷猛の孤独や苦悩、ルリ子との関係、人を守るために戦う意味が丁寧に描かれています。
一方で、説明が少なく展開が早い部分もあり、「少し分かりにくい」と感じる場面もありました。
ここからは、キャストの演技やアクション、映像、ストーリーなどについて、実際に観て感じたことを率直に紹介します。
池松壮亮演じる本郷猛が印象的
池松壮亮さんが演じる本郷猛は、いわゆる「明るくて完璧な正義のヒーロー」とは少し違い、繊細で不器用な人間らしさが強く印象に残りました。
自分の意思とは関係なく改造され、人間を簡単に傷つけられるほどの強大な力を手にしてしまった本郷。
その力に戸惑い、戦うたびに苦悩する姿からは、ヒーローとしての強さだけでなく悲壮感も伝わってきます。
特に印象的なのは、本郷が力に酔わず、むしろ「人を傷つける力を持ってしまったこと」に苦しんでいる点です。
誰かを守るためなら自分が傷つくことも受け入れる優しさがあり、その姿がどこか切なく感じられました。
また、ルリ子との会話でも距離感をうまくつかめず、不器用に接する場面があります。
そんなところも完璧すぎない本郷らしく、ひとりの青年として親しみを感じられる部分でした。
池松壮亮さんの抑えた表情や声のトーンも本郷の性格によく合っており、静かだけれど芯の強い仮面ライダーとして印象に残ります。
浜辺美波演じるルリ子の存在感
浜辺美波さんが演じる緑川ルリ子は、本作の中でも特に存在感のあるキャラクターでした。
黒いレザーコートを身につけ、冷静に状況を判断する姿が印象的で、何が起きても慌てず行動するところには頼もしさがあります。
「私は常に用意周到なの」という言葉からも分かるように、ルリ子は頭の回転が速く、自分から作戦を立てて行動するタイプです。
そのため、一般的なヒーロー映画の「守られるヒロイン」とはかなり違います。
一方で、本郷と行動をともにするうちに、少しずつ感情を見せるようになるところも魅力的でした。
普段はクールだからこそ、ふとした瞬間に見せる表情や、お茶目な仕草とのギャップが印象に残ります。
物語を動かしているのもルリ子で、本郷を導いたり、SHOCKERの計画を止める方法を考えたりと重要な役割を担っています。
そのため、観ているうちに「本郷とルリ子の二人が主人公の物語」のようにも感じられました。
柄本佑の仮面ライダー第2号が魅力的
物語の後半から登場する、柄本佑さん演じる一文字隼人/仮面ライダー第2号も魅力的でした。
本郷とルリ子を中心に重くシリアスな展開が続く中、一文字が登場すると作品の空気が少し変わります。
一文字は本郷とは対照的で、どこか飄々としていて会話も軽快です。
その明るさが物語にいいアクセントを加えていました。
ただ明るいだけではなく、孤独を好みながらも、完全に一人でいることには寂しさを感じているような複雑さもあります。
最初は本郷と敵対する立場でしたが、やがて同じ仮面ライダーとして並んで戦うようになる展開も熱いところです。
特に終盤では、本郷の意思を一文字が受け継いでいきます。
赤いマフラーを身につけ、仮面ライダー第2号として戦い続けることを決めるラストは、本作の中でも特に印象に残る場面でした。
本郷とはまったく違うタイプだからこそ、二人の仮面ライダーが並んだときのバランスもよかったと思います。
アクションや映像の感想
『シン・仮面ライダー』のアクションは、一般的なヒーロー映画よりもかなり荒々しく、生々しい印象があります。
本格的なアクションができる俳優さんじゃないというのが、現代の仮面ライダーとの違いかな、と思児ます。
特に序盤の戦闘では血が飛び散る描写があり、本郷が手に入れた力が普通の人間とは比較にならないほど強いことが一気に伝わってきました。
単純に「ヒーローが敵を倒してかっこいい」というだけではなく、強すぎる力を使えば相手を簡単に殺してしまうという怖さまで描かれているのが特徴です。
映像についても、一般的な映画とは少し違う独特なカメラアングルが多く使われています。
アップになったかと思えば、急に遠くから映したり、スピード感のある視点に切り替わったりするため、アニメや漫画を実写化したような感覚になる場面もありました。
一方で、CGを多く使った戦闘シーンについては、人によって好みが分かれそうです。
リアルなアクションを期待すると少し違和感を覚える可能性がありますが、実写とアニメ的な演出を組み合わせた独特の映像表現として見ると面白さがあります。
そして終盤の仮面ライダー、第2号、第0号による戦いは、派手な必殺技だけではありません。
息を切らしながら殴り合い、最後にはかなり泥臭い戦いになっていきます。
華麗というより、必死に相手を止めようとする戦い方だからこそ、最後の決戦らしい迫力が感じられました。
昭和の仮面ライダーらしさを感じる演出
『シン・仮面ライダー』を観ていると、1971年に始まった初代「仮面ライダー」を意識した演出が随所に登場します。
特に印象的なのが音楽です。
戦闘や変身シーンでは、昭和の「仮面ライダー」で使われた音楽を思わせるアレンジや効果音が入り、昔のシリーズを知っている方なら思わず反応してしまう場面も多いと思います。
仮面ライダーのデザインも、すべてを現代風に作り直しているわけではありません。
ライダースジャケットや赤いマフラー、変身ベルトの風車など、初代仮面ライダーを思わせる特徴をしっかり残しているのが印象的です。
また、本郷の髪がマスクから見えるところなど、あえて昔の特撮らしさを感じさせる部分もあります。
物語の進み方も特徴的です。
クモオーグ、コウモリオーグ、ハチオーグと次々に敵が登場して戦っていくため、映画でありながら、どこか昭和のテレビシリーズを何話も続けて観ているような感覚があります。
その分、展開が早く感じる部分もありますが、昔の「仮面ライダー」を知っている方ほど、元作品へのリスペクトを感じられる場面が多い作品だと思いました。

昭和の仮面ライダーを知っている人は、オマージュ探しも楽しめそう!
『シン・仮面ライダー』はつまらない?評価が分かれる理由
『シン・仮面ライダー』について調べると、「面白い」という感想がある一方で、「つまらない」「分かりにくい」といった意見も見られます。
実際、映画.comなどのレビューでも、昭和の仮面ライダーを思わせる演出や映像を高く評価する声がある一方、ストーリーのテンポやCG、独特な演出が合わなかったという感想も投稿されています。
作品の好みがかなり分かれやすい映画なので、「つまらない作品」と一言で決めるより、どこが評価され、どこが合わないと感じられているのかを見ると分かりやすいです。
「面白い」と感じるポイント
『シン・仮面ライダー』の魅力としてまず挙げられるのは、昔の仮面ライダーへの強いリスペクトです。
庵野秀明監督自身も企画発表時、子どもの頃に「仮面ライダー」から受けたものを映画という形で返したいという趣旨のコメントをしています。
ライダースーツや赤いマフラー、変身ベルト、音楽、カメラワークなどには、1971年版を意識した要素が数多く盛り込まれています。
そのため、昔の仮面ライダーを知っている人なら、「この演出は懐かしい」と楽しめる場面が多いと思います。
また、本郷猛を単純に強くてかっこいいヒーローとして描いていない点も印象的です。
強大な力を手に入れたことで人を傷つけてしまう恐怖や、それでも誰かを守ろうとする本郷の葛藤が描かれており、ヒーローになることの苦しさまで描いているところに魅力を感じる人もいるでしょう。
映画.comのレビューでも、本郷の優しさや、暴力によって命を奪ってしまうことへの葛藤を評価する感想が見られます。
個人的にも、単純な勧善懲悪ではなく、本郷・ルリ子・一文字それぞれの孤独や思いがつながっていくところが、この作品の面白さだと感じました。
「つまらない・分かりにくい」と感じるポイント
一方で、『シン・仮面ライダー』を「分かりにくい」と感じる人がいるのも納得できます。
大きな理由のひとつが、物語の展開がかなり早いことです。
クモオーグ、コウモリオーグ、ハチオーグなどが次々に登場し、SHOCKERやプラーナ、ハビタット世界など独自の設定も短い時間の中で説明されます。
そのため、一度見ただけでは、
「SHOCKERは結局何をしたいの?」
「プラーナって何?」
「イチローの計画はどういうこと?」
と混乱する部分があるかもしれません。
また、カメラアングルや編集、CGを使った戦闘なども一般的なヒーロー映画とはかなり違います。
映画.comのレビューでも、CGを多用したアクションが合わなかったという意見や、テンポ・演出に不満を感じたという声が確認できます。
逆に、この独特さを「庵野秀明監督らしくて面白い」と感じる人もいます。
つまり、分かりやすい王道ヒーロー映画を期待すると合わない可能性があるというのが、『シン・仮面ライダー』の評価が分かれる大きな理由だと思います。
仮面ライダーファンと初見では印象が違う?
これはかなり違ってくる可能性があります。
『シン・仮面ライダー』には、1971年版「仮面ライダー」を意識したデザインや構図、音楽、セリフなどが数多く使われています。
旧作を知っている人なら、
「この場面は昔の仮面ライダーを再現している」
「この音楽がここで流れるのか」
といった楽しみ方ができます。
実際、映画.comには、1971年版をリアルタイムで見た人から、当時の雰囲気を残した映像やライダーキックなどを評価するレビューもあります。
一方、仮面ライダーをほとんど知らない人の場合、そうしたオマージュに気づかず、単純に「少し古く見える演出」と感じる可能性があります。
ただし、昔の仮面ライダーを知らなければストーリーそのものが理解できないわけではありません。
本郷猛が力を与えられ、ルリ子と出会い、SHOCKERと戦っていく物語として、本作から見始めることもできます。
初見の人は「現代的なヒーロー映画」と思って見るより、昭和特撮の雰囲気を現代の映像で再構成した作品と考えて見る方が入りやすいと思います。
庵野秀明作品が好きな人には向いている?
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』など、庵野秀明さんが関わった作品の雰囲気が好きな人には、楽しめる要素が多いと思います。
本作でも、
- 独特なカメラアングル
- 情報量の多いセリフ
- 人物をあえて遠くから映す構図
- 無機質で不穏な雰囲気
- 人間の孤独や幸福をめぐるテーマ
- 原作への強いこだわり
などが随所に見られます。
ただし、「庵野作品が好きなら必ず楽しめる」とまでは言えません。
レビューを見ると、『シン・ゴジラ』やほかの「シン」作品は好きだったものの、『シン・仮面ライダー』は合わなかったという意見も。
逆に、多少説明不足に感じても映像や演出、原作へのオマージュを楽しめる人には、かなり刺さる可能性があります。
『シン・仮面ライダー』は、誰にでも分かりやすい王道作品というより、庵野秀明監督の仮面ライダーへの思いと独特な映像表現が強く出た作品です。
そのクセの強さこそが魅力であり、同時に「面白い」「つまらない」と評価が分かれる理由でもあると感じました。

ネタバレを知ってから見ると、ラストの意味がもっと理解できそう
『シン・仮面ライダー』と昔の仮面ライダーとの違い
『シン・仮面ライダー』は、1971年に放送された初代「仮面ライダー」をそのまま映画化した作品ではありません。
本郷猛や一文字隼人、SHOCKERなど、初代でおなじみの名前や設定を受け継ぎながら、現代向けに新しく組み直した作品です。
そのため、昔の仮面ライダーを知らなくても楽しめますが、旧作を知っていると「ここは昔の作品を意識している」と気づける場面が多くあります。
1971年版「仮面ライダー」との関係
1971年版「仮面ライダー」は、石ノ森章太郎さんを原作として放送された特撮テレビドラマです。
物語は、悪の秘密結社ショッカーに捕らえられた本郷猛が、バッタの能力を持つ改造人間にされるところから始まります。
本郷は脳改造を受ける直前に脱出し、仮面ライダー1号としてショッカーと戦うことになります。
『シン・仮面ライダー』も、この基本部分はよく似ています。
本郷猛が人間を超えた力を与えられ、SHOCKERと戦うことになる点や、バッタをモチーフにした仮面ライダーのデザインなど、初代の要素を数多く受け継いでいます。
ただし、ストーリーや人物設定、SHOCKERの目的などは大きく変更されています。
つまり『シン・仮面ライダー』は、1971年版の続編というより、初代「仮面ライダー」の設定や魅力を使って、新しい物語として作り直した作品と考えると分かりやすいです。
本郷猛・一文字隼人の違い
1971年版と『シン・仮面ライダー』では、本郷猛と一文字隼人の人物像にも違いがあります。
1971年版の本郷猛は、大学の研究所に所属する秀才でありながら、一流のオートバイレーサーでもある人物です。
東映公式では、ショッカーが求めていた「知能指数600、スポーツ万能」という条件に合ったことで狙われ、改造人間にされたと説明されています。
一方、『シン・仮面ライダー』の本郷は、より内向的で繊細な青年です。
人とのコミュニケーションが得意ではなく、自分が手に入れてしまった強大な力にも苦悩します。
「強いから戦う」というより、優しさゆえに人を守るために戦う本郷という印象が強くなっています。
一文字隼人にも違いがあります。
1971年版では、一文字はフリーカメラマンで、ショッカーに改造されたあと、本郷によって脳改造される前に救出されます。
そして本郷に代わって、日本でショッカーと戦う仮面ライダー2号となりました。
『シン・仮面ライダー』では、一文字は最初から本郷の仲間ではありません。
SHOCKERによって洗脳され、第2バッタオーグとして本郷の前に敵として登場します。
その後、洗脳が解けたことで本郷と共闘するようになり、最終的には仮面ライダー第2号として本郷の意思を受け継いでいきます。
旧作と同じ「1号から2号へ」という流れを残しながら、その過程を大きく変えているのが特徴です。
SHOCKERの設定の違い
1971年版と『シン・仮面ライダー』で、特に大きく違うのがSHOCKERの設定です。
1971年版のショッカーは、世界征服を企む悪の秘密結社として登場します。
人間を改造して怪人を作り、さまざまな作戦によって社会を混乱させようとする、分かりやすい悪の組織でした。
一方、『シン・仮面ライダー』のSHOCKERは、「人類の幸福」を目的として活動しています。
表面的には悪を目的としているわけではありません。
しかし、それぞれの人間が望む「幸福」を極端な方法で実現しようとした結果、洗脳や殺人、他人の自由を奪う行為につながっています。
そのため、本作では、
「幸福とは何なのか」「自分が幸せになるために、他人を犠牲にしてもいいのか」
というテーマも物語に含まれています。
1971年版が「正義の仮面ライダーVS悪のショッカー」という比較的分かりやすい構図なのに対し、『シン・仮面ライダー』では、SHOCKER側にも彼らなりの目的や考え方がある点が大きな違いです。
旧作へのオマージュ・リスペクト
『シン・仮面ライダー』には、1971年版を思わせる演出が数多く盛り込まれています。
たとえば、
- 仮面ライダーのマスクやスーツ
- 赤いマフラー
- 変身ベルトの風車
- サイクロン号
- 旧作を思わせる音楽や効果音
- クモ・コウモリ・ハチなどをモチーフにした敵
- 本郷猛と一文字隼人のダブルライダー
などです。
ストーリーを現代風に変更しながらも、見た目や音、構図などには昔の「仮面ライダー」を思わせる部分が数多く残されています。
そのため、初代を知らない人が見ても一つのヒーロー映画として楽しめますが、昔のシリーズを知っている人は、「あの設定をこう使ったのか」と違った楽しみ方もできます。
特に、本郷猛から一文字隼人へ仮面ライダーの意思が受け継がれていく展開は、1971年版で1号に続いて2号が登場した歴史を意識したものと考えられます。
『シン・仮面ライダー』は、昔の作品をそのまま再現するのではなく、初代「仮面ライダー」の魅力を残しながら、人物の苦悩や幸福についてのテーマを加えて再構築した作品です。
旧作を知らなくても問題ありませんが、鑑賞後に1971年版を見てみると、「ここが元ネタだったのか」と新しい発見があるかもしれません。

少し分かりにくい部分もあるけど、独特な世界観がクセになる作品かも
『シン・仮面ライダー』はこんな人におすすめ
『シン・仮面ライダー』は、王道のヒーロー映画とは少し違う、独特な雰囲気を持った作品といえます。
特におすすめなのは、次のような人です。
- 仮面ライダーシリーズが好きな人
- 庵野秀明監督作品が好きな人
- ダークでシリアスなヒーロー映画が好きな人
- 池松壮亮さん・浜辺美波さん・柄本佑さんの出演作を見たい人
- 昔の特撮作品へのオマージュを楽しみたい人
- ヒーローの苦悩や孤独を描いた作品が好きな人
また、本郷猛を単純な「強くてかっこいいヒーロー」として描くのではなく、強大な力を持ってしまった苦しさや、人を傷つけることへの葛藤まで描いているのも特徴です。
そのため、少し重たいテーマを持つヒーロー作品が好きな人には、特に楽しみやすいと思います。
池松壮亮さんの繊細な本郷猛、浜辺美波さんのクールな緑川ルリ子、柄本佑さんの軽快な一文字隼人と、主要キャストそれぞれの個性も強く、俳優目当てで見ても見どころがあります。
一方で、次のような人には少し合わない可能性があります。
- 血や流血表現がかなり苦手な人
- 明るく爽快なヒーロー映画を期待している人
- 複雑な設定が苦手な人
- 一度見ただけで分かりやすいストーリーを求めている人
『シン・仮面ライダー』には流血や殺傷を伴う戦闘シーンがあり、作品全体の雰囲気も比較的暗めです。
また、SHOCKERやプラーナ、ハビタット世界など独自の設定が次々と登場するため、途中で「これはどういう意味?」と感じる部分もあります。
そのため、誰にでもおすすめできるタイプの映画というより、独特な映像表現や昭和特撮へのリスペクト、少し複雑で重たいストーリーを楽しめる人に向いている作品です。
反対に、「仮面ライダーはあまり知らない」という人でも、本郷猛が人を守るために戦う物語として見ることはできます。
予備知識がなくても楽しめますが、鑑賞後に初代「仮面ライダー」との違いやオマージュを調べてみると、さらに作品を楽しめると思います。

昔の仮面ライダーを知らなくても、本郷たちの物語として楽しめるよ
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まとめ
映画『シン・仮面ライダー』は、1971年版「仮面ライダー」へのリスペクトを残しながら、庵野秀明監督ならではの演出や現代的なテーマを加えた作品です。
池松壮亮さん演じる本郷猛は、強さだけでなく孤独や苦悩を抱えた繊細なヒーローとして描かれ、浜辺美波さん演じる緑川ルリ子、柄本佑さん演じる一文字隼人も物語の中で大きな存在感を放っています。
一方で、流血や殺傷を伴うシーン、不気味なオーグ、暗くシリアスな展開もあるため、明るいヒーロー映画を想像していると少し驚くかもしれません。
それでも、本郷から一文字へと仮面ライダーの意思が受け継がれていくラストや、昭和の仮面ライダーを思わせる音楽・デザイン・演出など、見どころはたっぷりあります。
仮面ライダーが好きな方はもちろん、ダークなヒーロー作品や庵野秀明監督作品が好きな方にもおすすめの一本です。
Amazon Prime Videoで視聴する際は、見放題・レンタルなどの配信条件が変更されることもあるため、最新の配信状況を確認してから楽しんでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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