ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』はアマプラ独占?グロい・怖い理由やネタバレ・結末、キャストを解説

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この記事はプロモーションを含みます。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、西島秀俊さんと中村倫也さんが出演する、大人向けのダークな仮面ライダー作品です。

「アマプラだけで見られるの?」「どのくらいグロい?」「怖いシーンはある?」と、視聴前に気になっている方も多いのではないでしょうか。

本作は、従来の明るいヒーロー作品とはかなり雰囲気が異なり、流血や暴力、怪人の生々しい描写に加えて、差別や社会の分断といった重いテーマも描かれています。

この記事では、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のAmazon Prime Videoでの配信状況をはじめ、キャストやあらすじ、グロい・怖いと感じる理由を分かりやすく紹介します。

さらに後半では、物語の重要なネタバレや最終回の結末、南光太郎や秋月信彦がどうなるのかについても解説。

これから見る方はもちろん、鑑賞後に内容を振り返りたい方も参考にしてみてください。

目次 非表示

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)で配信されている作品です。

2022年10月28日から、200以上の国と地域でPrime Videoの世界独占配信作品として全10話が一挙配信されました。

2026年8月時点でも、Amazon公式ページで本作の配信を確認できます。

Amazon Prime Videoでの配信状況

現在、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』はAmazon Prime Videoで全10話配信

Amazonの作品ページでは、シーズン1として第1話から第10話まで掲載されています。

項目配信状況
Prime Video○ 配信中
話数全10話
プライム会員見放題対象
無料体験対象者なら視聴可能
配信開始日2022年10月28日

配信内容や会員特典は変更される可能性があるため、視聴する前にAmazon公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。

Prime Videoの世界独占配信作品

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、もともとPrime Videoの世界独占配信作品として制作・公開された作品です。

1987年に放送された『仮面ライダーBLACK』を原点としながら、白石和彌監督のもとで新たに描かれたリブート作品です。

2022年10月28日0時から、200以上の国と地域で全10話が一挙配信されました。

そのため、「ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』を動画配信サービスで見たい」という場合は、まずPrime Videoをチェックするのがおすすめです。

プライム会員なら見放題で視聴できる?

はい。2026年8月17日時点では、Amazon公式の検索結果でドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は「プライム会員の方は¥0」と表示されています。

つまり、Amazonプライム会員であれば、追加のレンタル料金や購入料金を支払わずに視聴できます

Amazonプライム会員は月額600円となっています。

プラン料金(税込)Prime Videoの広告
Amazonプライム 月額プラン月額600円あり
Amazonプライム 年額プラン年額5,900円あり
月額プラン+広告フリー月額990円ほぼなし
年額プラン+広告フリー年額5,900円+月額390円ほぼなし

Prime VideoはAmazonプライム会員なら追加料金なしで対象作品を視聴できますが、現在は映画やドラマの再生時に広告が入ります。

実際に利用していると広告が気になることもあるため、映画やドラマを集中して楽しみたい方には月額390円の「広告フリー」がおすすめです。

広告フリーにすると、ほとんどのPrime Videoの映画やTV番組を広告による中断なしで楽しめます。

ただし、一部のライブイベントなどでは広告が表示される場合があります

Prime Videoにはレンタル・購入作品もありますが、『仮面ライダーBLACK SUN』は現在、プライム会員特典の見放題対象になっています。

すでにAmazonプライムを利用している方なら、そのまま全10話を楽しめるのがうれしいポイントです。

Amazonプライムの無料体験でも見られる?

Amazonプライムでは、対象となる新規ユーザー向けに30日間の無料体験が用意されています。

また、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のPrime Video公式ページにも「30日間の無料体験」と記載。

そのため、無料体験の対象者であれば、体験期間中に『仮面ライダーBLACK SUN』を追加料金なしで視聴できます。

全10話なので、まとまった時間が取れる方なら無料体験期間中に最後まで視聴することも可能です。

ただし、無料体験の対象条件やキャンペーン内容は変更される場合があります。

登録前にAmazon公式サイトで、無料体験が適用されるか確認してください。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、仮面ライダー生誕50周年を記念して制作された作品です。

1987年に放送された『仮面ライダーBLACK』をベースにしながら、ストーリーや世界観を新たに構築したリブート作品となっています。

主演は、南光太郎/仮面ライダーBLACK SUN役の西島秀俊さんと、秋月信彦/仮面ライダーSHADOWMOON役の中村倫也さん。

従来の仮面ライダー作品とはひと味違う、重くシリアスな物語が描かれています。

配信開始日・監督・全何話?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、2022年10月28日から全10話が一挙配信されました。

監督を務めたのは、『孤狼の血』や『凶悪』などで知られる白石和彌監督です。

全10話、約440分に及ぶ本編を白石監督自身が演出しています。

作品の基本情報は以下のとおりです。

項目内容
作品名仮面ライダーBLACK SUN
配信開始日2022年10月28日
話数全10話
監督白石和彌
脚本髙橋泉
主演西島秀俊・中村倫也
原作石ノ森章太郎
モチーフとなった作品仮面ライダーBLACK
主題歌超学生「Did you see the sunrise?」

原作は1987年版『仮面ライダーBLACK』

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のベースとなっているのが、1987年から放送された『仮面ライダーBLACK』です。

ただし、『BLACK SUN』は1987年版をそのまま現代風に作り直した作品ではありません。

仮面ライダーBLACKやシャドームーン、ゴルゴム三神官など、オリジナル版をモチーフにしたキャラクターが登場する一方、ストーリーは1987年版とは大きく異なります

そのため、1987年版を知らなくても『BLACK SUN』単体で楽しめます。

一方で、旧作を知っている人なら、キャラクターや設定がどのようにアレンジされているのかを比較しながら見る楽しみもあります。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』はどんな作品?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、単純な「ヒーロー対悪の組織」という構図ではなく、怪人と人間が共存する社会を舞台にした大人向けの仮面ライダー作品です。

物語では、怪人への差別や人間との対立、政治、権力、暴力など、現実社会を思わせるテーマが数多く描かれています。

また、戦闘シーンには流血や身体の損傷など刺激の強い描写があり、子ども向けの仮面ライダーを想像して見ると、かなり印象が違うかもしれません。

特に特徴的なのは、

  • 善と悪を単純に分けられない物語
  • 怪人への差別や社会問題を取り入れた世界観
  • 西島秀俊と中村倫也を中心とした重厚な演技
  • 暴力や流血を含む激しい戦闘描写
  • 1987年版『仮面ライダーBLACK』へのオマージュ

といった部分です。

明るく爽快なヒーロー作品というより、人間や社会の暗い部分まで踏み込んだダークな特撮ドラマとして作られています。

「仮面ライダーは子ども向け」というイメージを持っている方ほど、これまでのシリーズとの違いに驚く作品です。

Areo
Areo

想像していた仮面ライダーより、100倍大人向けだった!

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の舞台は、人間と怪人が同じ社会で暮らしている世界です。

一見すると共存しているように見えますが、怪人に対する差別や偏見は根強く残っており、人間と怪人の対立は深刻になっています。

そんな社会の中で生きる南光太郎と、怪人差別に疑問を抱く少女・和泉葵が出会ったことで、物語は大きく動き始めます。

怪人と人間が共存する世界

本作では、怪人の存在が世間に知られており、人間社会の中で普通に生活しています

しかし、怪人に対する差別や排斥運動が起こっており、両者の関係は決して良好ではありません。

街では抗議活動や衝突も起こり、怪人の権利をめぐって社会全体が揺れています。

こうした世界観は、単なるヒーロー作品というよりも、差別や分断といった社会問題を重ね合わせた内容になっています。

怪人と人間のどちらが正しいのかを簡単に決められないところもドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の特徴です。

南光太郎と和泉葵の出会い

主人公の南光太郎は、かつて怪人たちの運命を大きく左右する出来事に関わった人物です。

現在は表舞台から距離を置くように暮らしていますが、ある依頼をきっかけに和泉葵と出会います。

葵は、怪人差別の撤廃を訴える活動をしている少女です。

年齢も立場も大きく異なる2人ですが、出会ったことをきっかけに、怪人と人間をめぐる大きな争いへ巻き込まれていきます。

光太郎と葵の関係がどのように変化していくのかも、本作の見どころのひとつです。

秋月信彦との因縁

南光太郎と深い関係にあるのが、秋月信彦です。

光太郎と信彦は、かつて同じ目的を持って行動した仲間でした。

しかし、長い年月の中で2人の考え方や進む道は大きく変わっていきます。

光太郎は仮面ライダーBLACK SUN、信彦は仮面ライダーSHADOWMOONへとつながる重要人物であり、2人の過去と因縁が物語の中心となっています。

なぜ2人は別々の道を歩むことになったのか。

そして、再び向き合ったときにどのような選択をするのかが、ストーリーの大きなポイントです。

Areo
Areo

西島秀俊さんの南光太郎、渋くてかっこいい!

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のキャスト一覧を表で紹介します。

役名(怪人形態・設定)キャスト
主要人物
南光太郎 / 仮面ライダーBLACK SUN / 黒殿様飛蝗怪人 / 新創世王西島秀俊
秋月信彦 / 仮面ライダーSHADOWMOON / 銀殿様飛蝗怪人中村倫也
和泉葵 / カマキリ怪人平澤宏々路
小松俊介 / 雀怪人木村舷碁
ゴルゴム・主要怪人
ダロム(三葉虫怪人)中村梅雀
ビシュム(翼竜怪人)吉田羊
バラオム(剣歯虎怪人)プリティ太田
ビルゲニア(古代甲冑魚怪人)三浦貴大
コウモリ怪人(大蝙蝠怪人)音尾琢真
クジラ怪人(白長須鯨怪人)濱田岳
ノミ怪人(蚤怪人)黒田大輔
アネモネ怪人(金鳳花怪人)筧美和子
クモ怪人(蜘蛛怪人)沖原一生
ニック / コウロギ怪人(蟋蟀怪人)Jua
政治家・関連人物
堂波真一(内閣総理大臣)ルー大柴
仁村勲尾美としのり
幹事長寺田農
井垣渉今野浩喜
黒川一也川並淳一
葵の家族・周辺
川本英夫山本浩司
川本莉乃内田慈
和泉美咲占部房子
小松佐知 / 雀怪人並木愛枝
小松茂雄野中隆光
1972年 過去編
南光太郎【1972年】中村蒼
新城ゆかり芋生悠
堂波真一【1972年】前田旺志郎
オリバー・ジョンソンモクタール
ダロム(三葉虫怪人)【1972年】岡部尚
ビシュム(翼竜怪人)【1972年】櫻井麻七
南光三前原滉
秋月総一郎上川周作
幼少期
南光太郎(11歳)岩田琉聖
秋月信彦(11歳)鈴木奏晴
Areo
Areo

中村倫也さんのシャドームーンも存在感がすごい!

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、仮面ライダーシリーズの中でもグロテスクで残酷な描写がかなり強い作品です。

Prime Videoでは本作が「強烈な」作品として分類され、配信開始時には18+(成人向け)のレーティングが設定されていました。

子ども向けの仮面ライダーと同じ感覚で見ると、かなり驚く可能性があります。

流血だけでなく、身体が傷つく場面や怪人同士の激しい戦闘もあるため、血や残酷な描写が苦手な方は注意が必要です。

個人的には、創世王の見た目がグロさを感じました。

流血や人体損壊の描写はある?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』には、流血や身体の一部が大きく傷つく描写があります。

戦闘シーンでは単に殴ったり蹴ったりするだけではなく、怪人の身体が損傷するような表現も登場します。

特に従来のテレビシリーズと比べると、戦った結果として受けるダメージがかなり生々しく表現されているのが特徴です。

血が映る程度なら平気という方でも、身体が壊れるような映像が苦手な場合はきつく感じる可能性があります。

怪人への変身シーンはグロい?

怪人への変身も、一般的な仮面ライダーのような「かっこいい変身」だけを想像していると、かなり印象が違います。

『BLACK SUN』の怪人は、人間から生物的な怪人へ変化していくようなデザインや演出が特徴です。

昆虫や動物を思わせる生々しい造形も多く、見た目そのものに不気味さがあります。

ただし、すべての変身シーンが人体損壊のような直接的なグロ描写になっているわけではありません。

どちらかというと、

  • 生物っぽい質感
  • 身体が変形していく不気味さ
  • 怪人のリアルな造形
  • 戦闘中の傷や血

といった要素が重なり、グロテスクに感じやすくなっています。

虫系の造形や身体が変化する映像が苦手な方は、変身シーンだけでも怖く感じる可能性があります。

特に痛々しい・残酷なシーン

本作では、怪人同士の戦闘を中心にかなり激しい暴力描写があります。

具体的な展開はネタバレになるためここでは詳しく触れませんが、戦闘の中には、

  • 大量の血が出る
  • 身体を激しく傷つけられる
  • 身体の一部が損傷する
  • 一方的に暴行を受ける
  • 登場人物が残酷な形で命を落とす

といった場面があります。

頭を潰す、皮を剥ぐなど、目を覆いたくなるようなシーンも。

さらに『BLACK SUN』は、単純に映像がグロいだけではありません。

差別や暴力、迫害などを扱うため、精神的につらく感じる場面も多い作品です。

そのため「ホラー映画のようなグロさ」というより、リアルな暴力と重苦しいストーリーが組み合わさった作品と考えたほうが近いでしょう。

どのくらいグロい?苦手な人でも見られる?

グロさの感じ方には個人差がありますが、血や人体損壊が苦手な方にはあまりおすすめできません

目安としては次のように考えると分かりやすいです。

苦手な描写視聴の目安
少し血が出る程度比較的見やすい
大量の流血注意が必要
身体が傷つく・損傷する描写かなり注意
生々しい怪人の造形苦手な人は注意
暴力・迫害など重い場面精神的にも重め

特に「普通の仮面ライダーなら見られるから大丈夫」と考えて視聴するのはおすすめしません。

本作は配信開始時にPrime Videoで18+(成人向け)に設定されており、制作側も子ども向けテレビシリーズとは明確に異なる方向性で作っています。

一方で、残酷描写にある程度慣れている方なら、ずっとグロい映像が続く作品ではないため、ストーリーを追うことはできると思います。

グロさ:★★★★☆
怖さ:★★★☆☆
暴力描写:★★★★★
精神的な重さ:★★★★☆

※上記の星評価は公式の評価ではなく、作品内容をもとにした目安です。

血や身体の損傷が特に苦手な方は注意が必要ですが、ダークな特撮作品や大人向けの仮面ライダーを見たい方には、本作ならではの重厚な世界観を楽しめます。

Areo
Areo

グロいシーンがあるので、苦手な人は注意してね

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』には、ホラー映画のように突然驚かせる怖さはそれほど多くありません

ただし、怪人の不気味な造形や激しい暴力、差別や迫害を扱ったストーリーなど、別の意味で怖さを感じる作品です。

特に、明るく爽快なヒーロー作品を想像して見ると、全体的な雰囲気の暗さや重さに驚くかもしれません。

ホラー映画のような怖さはある?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、基本的にはホラー作品ではありません。

そのため、お化けが突然現れたり、大きな音で驚かせたりするようないわゆる「びっくり系」の怖さは少なめです。

一方で、怪人が人を襲う場面や激しい戦闘、流血を伴うシーンがあるため、ホラー映画が苦手な方には怖く感じる可能性があります。

怖さの中心は「何かが突然出てくる恐怖」というより、暴力や不気味な映像をじっくり見せられる怖さに近いです。

怪人の見た目が怖い?

本作に登場する怪人は、かなり生物感の強いデザインになっています。

昆虫や動物をモチーフにしながらも、表面の質感や顔つきがリアルに作られており、従来の仮面ライダーシリーズよりも不気味に感じる人は多いと思います。

特に、

  • 昆虫のような顔
  • 生々しい皮膚や身体の質感
  • 人間と怪物が混ざったような姿
  • 傷ついた怪人の姿

などが苦手な方は注意が必要です。

ただし、見た目の怖さについては個人差があります。

怪獣映画や特殊メイクに慣れている方なら、それほど怖く感じないかもしれません。

暴力や差別描写による怖さ

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』で特に重く感じるのが、人間と怪人の間にある差別や迫害の描写です。

怪人を排除しようとする人々や、反対に人間へ怒りを向ける怪人たちが描かれ、社会全体が分断されています。

暴言や暴力、集団同士の衝突などもあり、怪人そのものよりも人間の悪意や集団心理のほうが怖いと感じる場面もあります。

これは単なる怪物との戦いではなく、差別や偏見が広がった社会そのものの恐ろしさを描いているためです。

暗く重い雰囲気はどのくらい?

作品全体の雰囲気は、かなり暗く重めです。

コミカルな場面や明るい日常シーンは少なく、物語が進んでも緊張感のある状態が続きます。

登場人物それぞれが過去や葛藤を抱えており、単純に敵を倒してスッキリするタイプの展開ではありません。

無理やり怪人にされるシーンや怪人を差別するシーンなど、これでもかというほど重いシーンが描かれます。

目安としてまとめると、以下のような印象です。

要素目安
ホラー的な怖さ★★☆☆☆
怪人の不気味さ★★★★☆
暴力による怖さ★★★★☆
精神的な重さ★★★★★
びっくり系演出★☆☆☆☆

※星評価は公式のものではなく、作品内容をもとにした目安です。

そのため、「怖い映画は苦手だけれど、ダークなドラマは見られる」という方なら比較的挑戦しやすい作品です。

反対に、差別や暴力、救いの少ない重たいストーリーが苦手な方は、グロテスクな映像以上に精神的につらく感じる可能性があります。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の怖さは、ホラー映画のような恐怖というより、不気味な怪人と現実味のある暴力、社会の暗さからくる怖さが中心と考えると分かりやすいです。

Areo
Areo

怪人の見た目が生々しくて、普通の仮面ライダーとはかなり違う!

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、「仮面ライダーだから子ども向け」と考えて視聴するのはおすすめできない作品です。

従来のテレビシリーズと比べて、流血や激しい暴力、差別や迫害、死亡描写などがかなり強く描かれています。

そのため、小さな子どもと一緒に楽しむ一般的な仮面ライダー作品とは、かなり方向性が異なります。

年齢制限・レーティングは?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、Prime Videoでの配信開始時に18+のレーティングが設定された作品です。

これは、暴力や流血など刺激の強い内容を含むためです。

その後、表示されるレーティングが視聴環境や時期によって異なる可能性もあるため、実際に視聴する際はPrime Videoの作品ページで最新表示を確認してください。

少なくとも、幼児や小学生向けに作られた作品ではないと考えたほうが安全です。

子どもには刺激が強い?

子どもにとっては、かなり刺激が強い内容です。

特に注意したいのは、

  • 大量の流血
  • 身体が傷つく描写
  • 怪人同士の激しい殺し合い
  • 登場人物の死亡
  • 差別や迫害
  • 暴言や暴力
  • 全体的に暗く重いストーリー

といった部分です。

怪人の見た目も生々しく、昆虫や動物をリアルにしたような造形になっています。

そのため、血や怖い怪物が苦手な子どもはもちろん、映像としては平気でも、差別や暴力を扱うストーリーそのものが理解しにくかったり、精神的に重く感じたりする可能性があります

子どもが仮面ライダー好きだからという理由だけで見せるより、保護者が先に内容を確認したほうが安心です。

従来の仮面ライダーとの違い

テレビで放送されている仮面ライダーシリーズは、基本的に子どもも楽しめるヒーロー作品として作られています。

一方、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、大人を主な視聴者として意識したダークな作品です。

違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

比較ポイント一般的なテレビ版仮面ライダーBLACK SUN
主な視聴者子ども~大人大人向け
流血少ない多い
暴力描写比較的控えめかなり強い
怪人の造形ヒーロー作品らしいデザイン生物的で不気味
ストーリー勧善懲悪も多い善悪を単純に分けられない
雰囲気明るい場面も多い全体的に暗く重い
社会問題作品による差別・迫害・政治などを強く扱う

特に大きな違いは、敵を倒して終わる単純なヒーロー物語ではないことです。

人間と怪人の差別や社会の分断、政治や権力なども描かれており、大人が見ても考えさせられる内容になっています。

1987年版『仮面ライダーBLACK』を知っている親世代が、「昔のBLACKの新作だから子どもと一緒に見よう」と考えることもあるかもしれません。

しかし、『BLACK SUN』は元作品へのオマージュを取り入れながらも、対象年齢も表現の強さも大きく異なります

「仮面ライダー」という名前だけで子ども向けだと判断せず、まずは保護者が内容を確認してから視聴を決めるのがおすすめです。

Areo
Areo

個人的には、高校生でも見せられないかなと思った

※ここからはドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の重要なネタバレを含みます。

最終回・登場人物の生死まで触れているので、未視聴の方は注意してください。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』では、物語が進むにつれて怪人誕生の真相や創世王の正体、政府とゴルゴム党の関係が明らかになっていきます。

そして最終的には、かつて同じ理想を追い求めていた南光太郎と秋月信彦が、お互いの信じる道のために戦うことになります。

光太郎と信彦が怪人になった過去

南光太郎と秋月信彦は、もともと人間として生まれています。

光太郎の父・南光三と信彦の父・秋月総一郎は、政府主導による怪人研究に関わっていた科学者。

ほかの生物をもとに作った「ストーン」を人間に埋め込み、特殊な能力を持つ怪人を生み出すのが目的です。

その目的には、怪人を兵器として利用することも含まれていました。

その後、まだ幼かった南光太郎と秋月信彦も怪人へと改造され、それぞれブラックサンとシャドームーンになります。

さらに2人の父親は、自分たちの息子に赤と緑のキングストーンをそれぞれ託しました。

1972年には光太郎と信彦は、怪人差別をなくそうとする組織「五流護六」の活動に参加します。

この時点では2人とも、怪人と人間が平等に生きられる社会を目指す同志でした。

キングストーンを巡る争い

物語の重要な鍵となるのが、赤と緑、2つのキングストーンです。

キングストーンは戦前の怪人研究によって作られたもので、2つをそろえることが新たな創世王誕生の条件となっています。

ところが1972年の「五流護六」の分裂によって、キングストーンは行方が分かれてしまいます。

その後、

  • 一方のキングストーンは和泉葵へ
  • もう一方は堂波真一の手へ

と渡ります。

創世王の寿命が近づくなか、政府やゴルゴム党は新しい創世王を誕生させるため、2つのキングストーンを必死に探します。

そのため、キングストーンを持つ葵も争いに巻き込まれていくことになります。

怪人差別と政府・ゴルゴムの思惑

『BLACK SUN』で描かれる怪人差別の裏には、かなり複雑な政治的事情があります。

1972年、怪人の権利を求める「五流護六」と政府は交渉を行います。

政府は怪人の教育・労働・参政などの権利を認める代わりに、戦争時には怪人を兵器として利用することや、創世王を政府側へ引き渡すことを要求しました。

その後、五流護六を前身として「ゴルゴム党」が誕生します。

しかし現代のゴルゴム党は、怪人のための政党でありながら政府に強く従属していました。

さらに総理大臣・堂波真一は、創世王から採取したエキスを利用して怪人を作り、怪人用の食料「ヒートヘブン」を販売するなど、怪人そのものを利益につなげるビジネスを行っています。

つまり、「人間と怪人の共存」を掲げる政府の裏側で、怪人は利用され続けていたのです。

創世王の正体

物語最大の秘密のひとつが、創世王は神でも怪人の王として生まれた存在でもなかったことです。

創世王の正体は、1963年に怪人研究の実験台にされたひとりの男性でした。

南光三と秋月総一郎らによる改造手術を受けた際、偶然にも日食とバッタの大量発生が重なり、巨大なバッタ型の怪人へと変貌します。

この最初の怪人が、のちに「創世王」と呼ばれるようになりました。

つまり、長年怪人たちから特別な存在として扱われてきた創世王も、実際には人間の人体実験によって生み出された存在だったのです。

この事実によって、怪人そのものが自然発生した別種族ではなく、人間によって生み出された存在だったことも明らかになります。

ブラックサンとシャドームーンが対立する理由

光太郎と信彦は、もともと同じ理想を追っていました。

しかし、長い年月とさまざまな出来事を経て、2人の考え方は大きく変わります。

光太郎は葵との出会いを通して、怪人と人間が共に生きる可能性を捨てません。

一方の信彦は、怪人が差別され続ける現実を前にして、次第に考えを過激化させます。

そして最終的には、

「怪人と人間が平等に生きる世界」ではなく、「怪人が人間より上に立つ世界」を目指すようになります。

信彦は「怪人たちが人間の上位に立てる世界」を目指すようになったのです。

光太郎はその考えを受け入れられません。

同じ差別と闘ってきた2人ですが、差別をなくしたい光太郎と、力によって立場を逆転させようとする信彦に分かれ、最後には戦うことになります。

南光太郎と秋月信彦の最終決戦

最終話では、BLACK SUNとなった光太郎とSHADOWMOONとなった信彦が直接対決します。

実はその前に、光太郎は一度信彦に敗れ、命を落としています。

しかし、クジラ怪人の処置によって光太郎は復活

再び信彦のもとへ向かいます。

そして最終決戦では、かつて仲間だった2人が、それぞれの正義をかけて戦います。

単純な「正義のヒーローと悪役」の戦いではありません。

同じ差別を経験し、同じ未来を夢見ていた2人が、違う答えにたどり着いてしまった末の戦いになっているところが、この最終決戦の切ない部分です。

秋月信彦/シャドームーンの最後

最終決戦の末、秋月信彦/SHADOWMOONは光太郎に敗れます。

信彦は命を落とし、光太郎との長い因縁にも決着がつきます。

しかし、ここで物語は終わりません。

信彦を倒した光太郎は、残された2つのキングストーンとともに創世王の元へ向かいます。

そして、さらに大きな運命を背負うことになります。

南光太郎/ブラックサンの最後

信彦との戦いを終えた光太郎は、ついに旧創世王を倒します。

ところが、創世王を倒したことで2つのキングストーンの力が発動。

BLACK SUNとなった光太郎は、SHADOWMOONの身体を取り込む形で融合し、新たな創世王へと変貌してしまいます。

つまり、光太郎自身が創世王になってしまうのです。

新創世王となった光太郎は次第に自我を失い、ビシュムによって新しい怪人やヒートヘブンを作るためのエキスを採取される状態になります。

しかし、完全に光太郎の意識が消えたわけではありませんでした。

わずかに残った意識で葵に自分を殺してほしいと頼みます

その願いを受け入れ、サタンサーベルで新創世王を貫いた葵。

こうして南光太郎は本当の最期を迎え、新たな創世王も消滅しました。

和泉葵は最後どうなる?

葵は物語の途中で、カマキリ怪人へと改造されます。

それでも光太郎から教わったことを胸に、最後まで戦い続けます。

そして新創世王になってしまった光太郎の「殺してくれ」という願いを受け入れ、光太郎自身を終わらせる役目を果たします。

その後、物語は2025年へ進みます。

成長した葵は差別に反対する活動を続けています。

しかし、ラストでは単に言葉で差別撤廃を訴えるだけではなく、子どもたちを集め、戦うための訓練を行うことに。

差別反対を訴えていた少女を連れて「地図にない村」へ行き、少年少女たちに軍事訓練を教えるのです。

つまり葵は生き残りますが、光太郎が願った平和な世界が実現したわけではありません。

最終回・結末の意味

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のラストは、かなり重い終わり方です。

光太郎と信彦が命をかけて戦い、旧創世王も新創世王も消滅しました。

しかし、それによって差別そのものがなくなったわけではありません。

2025年になっても社会には差別が残り、葵は次の世代の子どもたちとともに戦う道を選びます。

ここから先は作品の解釈になりますが、ラストには、「ひとりの英雄が敵を倒しても、社会に根付いた差別や対立は簡単には消えない」という意味が込められていると考えられます。

さらに印象的なのは、かつて光太郎や信彦たちが若者として革命運動に参加した構図が、最後には葵たちの世代にも繰り返されていることです。

そのため、この結末は単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもありません。

光太郎が命をかけて葵へ未来を託した一方で、暴力と対立の連鎖そのものは終わっていないことを示す、非常に苦いラストになっています。

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は「悪の組織を倒して世界が平和になった」というヒーロー作品ではなく、正義とは何か、差別にどう向き合うのか、力による革命は本当に正しいのかまで問いかける作品だったと考えられます。

Areo
Areo

怪人が差別される姿は見ていてかなりつらかった…

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』を最後まで見ると、「創世王って結局何者?」「キングストーンは何のために必要だったの?」と少し分かりにくく感じる部分があります。

簡単に整理すると、創世王は怪人を生み出す源となる存在、キングストーンは次の創世王を誕生させるために必要な2つの石です。

そして南光太郎と秋月信彦は、このキングストーンと深く関わる特別な怪人でした。

創世王とは?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の創世王は、怪人たちの頂点にいる巨大なバッタ型の怪人です。

ただし、最初から怪人たちの王として生まれたわけではありません。

創世王の正体は、怪人を生み出す研究の過程で誕生した不完全な実験体です。

2人の実験体が中途半端に融合した状態で生まれた怪人、ということになります。

作中では9話で、その経緯が描かれています。

その身体から抽出されるエキスは、新たな怪人を作るために利用されていました。

さらに、怪人の能力を高めたり老化を抑えたりする食料「ヒートヘブン」にも、創世王から抽出したエキスが使われています。

つまり創世王は、

  • 怪人社会の象徴
  • 新しい怪人を生み出すための存在
  • ヒートヘブンの材料を生み出す存在

という非常に重要な役割を持っていたのです。

しかし2022年には寿命が尽きかけており、政府やゴルゴム党にとって次の創世王を用意する必要がある状態になっていました。

キングストーンとは?

キングストーンは、創世王を継承するために必要となる2つの特殊な石です。

『BLACK SUN』には赤と緑の2つのキングストーンがあり、創世王を継承するには、ふたつのキングストーンを揃えるのが必須条件。

ここが少し分かりにくいポイントですが、

キングストーン1個=創世王になれる

というわけではありません。

2つのキングストーンがそろうことが、創世王継承の重要な条件になっています。

そのため、物語の後半では政府やゴルゴム党、光太郎や信彦たちの間でキングストーンをめぐる争いが起こります。

ブラックサンとシャドームーンとの関係

南光太郎と秋月信彦は、それぞれブラックサンとシャドームーンになる特別な怪人です。

そして2人は、キングストーンとも深い関係があります。

物語の終盤では、光太郎側にあったキングストーンと、信彦側にあったキングストーンがそろうことで、創世王の継承が大きく動き始めます。

さらに最終決戦後、光太郎が創世王を倒すと2つのキングストーンの力が発動

BLACK SUNとなった光太郎がSHADOWMOONの身体を取り込んで融合し、新創世王へと変貌します。

簡単に整理すると、

光太郎(BLACK SUN)+信彦(SHADOWMOON)+2つのキングストーン
→ 新たな創世王の誕生

という流れです。

1987年版『仮面ライダーBLACK』にもキングストーンと創世王の設定はありますが、『BLACK SUN』ではかなり異なる形にアレンジされています。

なぜ創世王をめぐって争っていた?

最大の理由は、現在の創世王の寿命が尽きかけていたからです。

創世王がいなくなると、これまで続いてきた怪人を生み出す仕組みや、ヒートヘブンを利用する体制にも大きな影響が出ます。

そのため、政府側の堂波真一やゴルゴム党は、創世王を継承させるために2つのキングストーンを集めようとしていました。

ただし、キングストーンを2つ集めれば誰でも創世王になれるわけではありません。

実際にダロムやビシュムも創世王を継承しようとしますが、怪人としての力が足りず、創世王から拒絶されています。

最終的に条件が整い、新創世王となったのが南光太郎でした。

分かりやすくまとめると、

設定意味
創世王怪人を生み出す源にもなっている巨大怪人
キングストーン創世王を継承するために必要な2つの石
BLACK SUN南光太郎が覚醒した姿
SHADOWMOON秋月信彦が覚醒した姿
2つの石がそろうと?創世王継承の条件が整う
最後は?光太郎とシャドームーンが融合する形で新創世王が誕生

つまり、『BLACK SUN』後半の争いは単なる「強い石の奪い合い」ではありません。

寿命が尽きようとしている創世王を誰が継ぐのか、そして怪人社会を今後どうするのかをめぐる争いだったと考えると、物語がかなり分かりやすくなります。

Areo
Areo

怪人だから悪い、人間だから正しいという話じゃないんだね

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』を最後まで見ると、「創世王って実はかわいそうなのでは?」と感じた人も多いのではないでしょうか。

創世王は怪人たちの頂点に立つ存在として扱われていますが、自ら望んで怪人の王になったわけではありません。

むしろ、その正体や扱われ方を知ると、本作の中でも特に人間の都合に振り回された存在だったと考えられます。

創世王は自分から怪人になったわけではない

創世王は、もともと絶対的な力を持つ怪人として生まれた存在ではありません。

怪人を生み出す研究の中で作られた実験体でした。

人間による研究や人体実験の結果として怪人となり、その後「創世王」と呼ばれる存在になります。

つまり、自ら怪人になることを選んだわけでも、怪人たちの王になると望んだわけでもありません。

この点だけでも、かなり悲惨な立場だったことが分かります。

長い間、人間やゴルゴムに利用され続けた

さらにかわいそうなのが、創世王が長期間にわたって利用され続けていたこと。

創世王の身体からは、新しい怪人を作るために必要なエキスが採取できるからです。

そのエキスは、特に総理大臣優先とされています。

さらに怪人の能力維持などに使われる「ヒートヘブン」を作る際にも利用できます。

本来ひとつの生命であるはずの創世王が、まるで怪人を生産するための装置や資源のように扱われていたことになります。

見方によっては、怪人たちの頂点というより、怪人社会を維持するために閉じ込められた犠牲者に近い存在です。

創世王に自由はほとんどなかった

創世王は非常に大きな力を持っていますが、自由に生きているようには見えません。

自分の意思で社会を支配したり、怪人たちに命令したりする場面が中心ではなく、周囲の人間や怪人たちによって管理・利用されています。

さらに寿命が近づくと、周囲では「次の創世王を誰にするのか」という争いまで始まります。

そこでも創世王自身の気持ちより、政府やゴルゴム側の都合が優先されているのが印象的です。

「王」と呼ばれているにもかかわらず、実際には尊敬されているでもなく、自由も選択肢もほとんどない。

この矛盾した立場が、創世王をより悲しい存在にしています。

南光太郎も同じ運命をたどってしまう

創世王の悲惨さがよりはっきり分かるのが、物語終盤の南光太郎です。

光太郎は旧創世王を倒しますが、その後キングストーンの力によって自分自身が新たな創世王になってしまいます

そして新創世王となった光太郎も、自分の意思とは関係なく、怪人を生み出すための存在として利用され始めます。

これは、旧創世王が受けてきた扱いとほとんど同じです。

つまり物語では、

旧創世王が利用される

光太郎が旧創世王を倒す

今度は光太郎が新創世王として利用される

という悲しい繰り返しが起こっています。

この展開を見ると、創世王という存在そのものが「力を持つ王」というより、人間や怪人社会の都合によって犠牲になる存在だったことが分かります。

創世王は悪者だったの?

創世王は見た目も巨大で不気味なので、最初は「最後に倒すべきラスボス」のようにも見えます。

しかし物語全体を見ると、単純な悪役とは言い切れません。

そもそも怪人になったのも本人の意思ではなく、その後も長い間利用され続けています。

もちろん、創世王が危険な存在であること自体は事実です。

ただし、危険な存在になった原因を作ったのは人間側でもあるというところが、『BLACK SUN』の重要なポイントです。

そのため「創世王が悪い」というより、人間によって怪人にされ、その力を利用され続けた被害者として見ることもできます。

創世王が「かわいそう」と言われる理由

創世王がかわいそうと感じられる理由をまとめると、次のようになります。

  • 自分から怪人になったわけではない
  • 人体実験によって生み出された
  • 長期間にわたって身体を利用された
  • 怪人を作るためのエキスを採取され続けた
  • 「王」と呼ばれているのに自由がほとんどない
  • 寿命が近づくと次の創世王を作ろうとされる
  • 光太郎まで同じ運命をたどる

こうして見ると、創世王はドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の中でも、かなり悲惨な運命を背負った存在です。

個人的には、創世王の姿を見て怖いというよりも、生き物を自分たちの都合で作り、利用し続ける人間側のほうに怖さを感じました

怪人を生み出したのも人間、その怪人を差別したのも人間、そして創世王を資源のように扱ったのも人間です。

創世王の存在は、『BLACK SUN』が描く「本当に恐ろしいのは怪人なのか?」というテーマを象徴するキャラクターのひとつだと考えられます。

Areo
Areo

創世王の正体を知ると、かわいそうに見えてくる

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』には、ブラックサンやシャドームーン以外にも数多くの怪人が登場します。

中でも物語を理解するうえで重要なのが、ゴルゴム党と三神官、ビルゲニアです。

1987年版『仮面ライダーBLACK』にもゴルゴムや三神官は登場しますが、『BLACK SUN』では設定が大きく変更されています。

ゴルゴムとは?

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』に登場するゴルゴムは、正確には「ゴルゴム党」という政治団体です

1972年当時、ダロムやビシュム、バラオムたちは「五流護六」という組織で、怪人が人間と同じ権利を持って暮らせる社会を目指して活動していました。

その後、五流護六を母体としてゴルゴム党が誕生します。

2022年のゴルゴム党には、ダロム・ビシュム・バラオムをはじめ、多くの怪人が所属しており、これらの怪人は「政治団体『ゴルゴム党』に所属する怪人」と分類されています。

ただし、ゴルゴム党は単純な「悪の秘密結社」として描かれているわけではありません。

怪人の権利を守るという目的を掲げながらも、政府との関係や創世王をめぐる利害が絡み合い、組織そのものが大きく変質しています。

ブラックサン

ブラックサンは、南光太郎が変身する黒殿様飛蝗(クロトノサマバッタ)の怪人です。

光太郎は、次期創世王候補となる特別な怪人のひとりで、ブラックサンとシャドームーンは「創世王を継承可能な怪人」と位置づけられています。

通常の怪人態では、全身が黒いバッタのような姿になり、鋭い爪や背中から伸びる脚を武器に戦闘。

さらに光太郎は、和泉葵がビルゲニアによって怪人にされたことを知って怒りを爆発させたことで覚醒し、「仮面ライダーBLACK SUN」へと変身できるようになります

つまり、

南光太郎

ブラックサン(怪人態)

仮面ライダーBLACK SUN

という段階があると考えると分かりやすいです。

シャドームーン

シャドームーンは、秋月信彦が変身する銀殿様飛蝗(ギントノサマバッタ)の怪人です。

ブラックサンと同じく、次期創世王候補でもあります。

シャドームーンの怪人態は全身が銀色で、俊敏な動きと高い戦闘能力を持っています。

背中から伸びたバッタの脚を攻撃に利用できるほか、引き抜いて剣のような武器として使うことも可能です。

さらに物語が進むと、創世王と同じように触れずに物体を動かす念動力のような能力にも目覚めます。

光太郎と信彦はもともと同志でしたが、怪人と人間の未来について考え方が分かれたことで、ブラックサンとシャドームーンは対立していきます。

ビルゲニア

ビルゲニアは、三浦貴大さんが演じる古代甲冑魚怪人です。

1972年には五流護六の活動に参加していましたが、2022年では内閣総理大臣・堂波真一の側近となりました。

堂波の警護だけでなく、表には出せない仕事も担当し、次期創世王誕生に必要なキングストーンを探していました。

怪人態になると黒い甲冑のような姿となり、サタンサーベルを使って戦います。

ゴルゴム党でも非常に高い戦闘能力を持ち、シャドームーンと互角に戦えるほどですが、覚醒した仮面ライダーBLACK SUNには圧倒されただけでした。

ビルゲニアは当初、堂波に忠実に従う人物として描かれます。

しかし物語後半では自らの過去や信念と向き合い、最終的には怪人誕生の真実を公表しようとする和泉葵を守って戦います

警官隊との戦いで致命傷を負いながらも最後まで葵を守り抜き、命を落としました。

敵側の人物として登場しながら、最後まで単純な悪役では終わらないところが印象的なキャラクターです。

ダロム

ダロムは、ゴルゴム党を率いる三神官のひとりで、三葉虫怪人で、演じているのは中村梅雀さんです。

1972年には五流護六の中心人物として、怪人が人間と平等に暮らせる社会を求めて活動していました。

ダロムは三神官の中でも中心的な立場にあり、政府との交渉にも参加しています。

しかし政府から、

  • 怪人の教育・労働・参政などの権利を認める
  • その代わり戦争では怪人を兵器として利用する
  • 創世王を政府に引き渡す

という条件を突きつけられます。

怪人を生き残らせるため、ダロムは苦渋の末にこの条件を受け入れました。

この決断が、その後のゴルゴム党と政府の関係にも大きく影響していきます。

ダロムは単なる悪の幹部ではなく、理想と現実の間で妥協した結果、政府に利用される側になってしまった人物として見ると分かりやすいでしょう。

ビシュム

ビシュムは、ゴルゴム党の三神官のひとりである翼竜怪人で、演じているのは吉田羊さんです。

1972年にはダロムやバラオムたちとともに五流護六に所属し、怪人と人間が平等に暮らせる世界を目指していました。

怪人態になると、翼竜の翼と恐竜の化石を思わせる姿になります。

空中を自在に飛び回ることができ、戦闘じは両手・両足の鋭い爪や翼から起こす強風を利用。

三神官の中でも創世王への思いが強く、創世王の継承をめぐる物語でも重要な役割を担います。

シャドームーンとも戦いますが、創世王と同じ念動力に目覚めたシャドームーンに敗れました。

バラオム

バラオムは、ダロム・ビシュムと並ぶ三神官のひとりで、剣歯虎怪人で、演じているのはプリティ太田さんです。

1972年には五流護六の主要メンバーとして、怪人の権利を求める活動を行っていました。

ダロムが政府との条件を受け入れた際も、その決断を単純に批判するのではなく、怪人が生き延びるためには仕方のない選択だったと理解しています。

怪人態はサーベルタイガーの特徴を持ち、長い牙と鋭い爪が特徴です。

四足で素早く走ることができ、俊敏さを生かした戦いが得意で、1972年にはシャドームーンと戦い、爪による攻撃で勝利したこともあります。

主要な怪人を整理すると、次のようになります。

キャラクター怪人・立場主な特徴
南光太郎ブラックサン次期創世王候補
秋月信彦シャドームーン次期創世王候補
ビルゲニア古代甲冑魚怪人堂波の側近・サタンサーベルを使用
ダロム三葉虫怪人三神官の中心人物
ビシュム翼竜怪人三神官・飛行能力を持つ
バラオム剣歯虎怪人三神官・俊敏な肉弾戦が得意

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のゴルゴムは、最初から世界征服を狙う悪の組織だったわけではないのが大きなポイントです。

もともとは怪人差別をなくし、人間と同じ権利を得るために活動していた者たちでした。

しかし政府との取引や創世王をめぐる思惑によって、その理想は次第に変わっていきます。

この背景を知っておくと、ダロムたち三神官やビルゲニアが単純な「悪役」として描かれていない理由も分かりやすくなります。

Areo
Areo

政治や差別まで扱う仮面ライダーはかなり珍しい

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』を観てまず感じたのは、これまでの仮面ライダーとはかなり雰囲気が違うということでした。

ヒーローが悪を倒してスッキリする作品ではなく、怪人差別や政治、暴力、世代を超えて続く対立など、かなり重いテーマが中心になっています。

特に印象に残ったのは、人間だった者が怪人にされ、そのまま苦しみながら生きていかなければならない姿です。

大人だけでなく子どもまで容赦なく怪人にされ、さらに大人たちの争いに巻き込まれていく展開はかなりつらく感じました。

単純に「怪人=悪」とは描かれていないからこそ、見ていて苦しくなる場面も多かったです。

西島秀俊演じる南光太郎が渋い

西島秀俊さん演じる南光太郎は、とにかく渋くて重みのある主人公でした。

いわゆる明るく元気な仮面ライダーではなく、過去に傷を抱え、疲れ切ったような雰囲気があります。

それでも和泉葵と出会い、再び戦いの中へ戻っていく姿には力強さを感じました。

特に印象的だったのは、誰かを守ろうとするときの光太郎です。

言葉数は多くありませんが、表情や動きだけで怒りや悲しみが伝わってきます。

「正義のヒーロー」というより、いろいろなものを背負ったまま、それでも前に進もうとする大人として描かれていたのがよかったです。

西島秀俊さんの落ち着いた演技も、この重たい世界観によく合っていたと思います。

中村倫也演じる秋月信彦が印象的

中村倫也さん演じる秋月信彦も、とても印象に残るキャラクターでした。

信彦は単純な悪役ではありません。

もともとは光太郎と同じように、怪人が差別されない社会を願っていた人物です。

しかし、長年にわたって怪人が苦しめられる現実を見続けた結果、考え方が過激になっていきます。

そのため、信彦の行動に賛成できなくても、なぜそこまで怒りを抱えるようになったのかは理解できる部分があります。

光太郎との対立も、ただ敵同士が戦っているのではありません。

かつて同じ理想を持っていた2人が、違う答えにたどり着いてしまったからこそ切なかったです。

中村倫也さんの穏やかな雰囲気と、怒りを爆発させたときの激しさの差も強く印象に残りました。

仮面ライダーとは思えない重い世界観

本作は、仮面ライダーという名前から想像する以上に重いです。

怪人への差別や迫害だけでなく、政治や権力、人体実験、戦争利用なども描かれます。

中でも怖かったのが、人間側が自分たちの都合で怪人を作り、利用してきたことです。

そして状況が悪くなれば「これ以上怪人を増やさない」と主張する。

特に総理大臣は、怪人で金儲けするという目的と、自身の延命のために勝手なことばかり言います。

怪人を生み出した側でありながら、今度は怪人そのものを邪魔な存在のように扱う人間の身勝手さには怖さを感じました。

怪人が自分から望んで怪人になったわけではないケースも多いため、余計につらく見えます。

7話では、俊介を複数の人間が寄ってたかって叩きのめし、遺体を吊るすシーンにはゾっとさせられました。

俊介の両親に見せつけるかのように、家の前で吊るすという非道さ。

「怪人だから排除する」という考え方だけでは片づけられないところが、この作品の重さだと思います。

怪人の造形やアクションが生々しい

怪人のデザインもかなり独特です。

一般的な仮面ライダー作品のような、分かりやすく格好いい怪人というより、本当に生き物が人間と混ざってしまったような姿をしています。

皮膚や身体の質感も生々しく、最初は少し気持ち悪いと感じる部分もありました。

アクションについても、華麗な必殺技を連発するタイプではありません。

殴る、蹴る、組みつくといった泥臭い肉弾戦が多く、戦っている痛みが伝わってくるような演出になっています。

子ども向けヒーロー作品のような「かっこいい戦闘」を期待すると、かなり違って感じると思います。

ただ、この生々しさが『BLACK SUN』の世界観には合っていました。

グロさ・暴力描写はかなり強め

グロさについては、やはりかなり強めです。

血が出るだけでなく、身体が傷ついたり、怪人が激しく攻撃されたり、シャドームーンが井垣の頭を握り潰すという場面もあります。

特に苦しかったのは、子どもだからといって容赦されないことでした。

また、くじら怪人が葵を守るために戦うシーンも印象に残りました。

人間から差別され、傷つけられている怪人が、それでも人間を守ろうとする。

その姿は格好いいというより、むしろ切なかったです。

「怪人」と呼ばれている側のほうが、人間らしい優しさを見せる場面があるのも、この作品の皮肉なところだと感じました。

少し重すぎる・分かりにくいと感じた部分

一方で、個人的には少し重すぎると感じる部分もありました

差別、政治、革命、怪人の誕生、創世王、キングストーンなど、扱うテーマや設定がかなり多いです。

そのため、途中で「今は誰が何を目的に動いているのか」が分かりにくくなることもありました。

特にゴルゴム党、政府、怪人側の勢力関係は、集中して見ていないと混乱しやすいと思います。

また、社会問題を強く前面に出しているため、純粋に仮面ライダーの活躍を楽しみたい方には、少し重たく感じるかもしれません。

それでも最後まで見ると、単なるヒーロー作品ではなく、人間と怪人のどちらが本当に恐ろしい存在なのかを考えさせられる作品だったと思います。

怪人への差別はあまりにもひどく、それに怒る信彦の気持ちも理解できます。

一方で、怒りが新たな暴力につながれば、結局また誰かが傷つきます。

そうした簡単に答えの出ない問題を描いているところが、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の一番大きな特徴でした。

見終わったあとに爽快感が残る作品ではありません。

むしろ、「誰が正しかったのか」「怪人と人間は本当に共存できたのか」と考え続けてしまう作品です。

子ども向けの仮面ライダーとはまったく違いますが、大人向けの重い特撮ドラマとして見ると、かなり印象に残る一本でした。

Areo
Areo

子供にはちょっと内容が難しいかも

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、かなり評価が分かれやすい作品です。

「大人向けの仮面ライダーとして面白い」「重厚で見応えがある」と感じる人がいる一方で、「話が重すぎる」「仮面ライダーらしくない」「政治や差別の要素が強すぎる」と感じる人もいます。

これは作品の完成度というより、何を期待して見るかによって印象が大きく変わる作品だからだと思います。

「面白い」と感じるポイント

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の魅力は、単純なヒーロー作品にしていないところです。

怪人と人間の対立、差別、政治、権力、革命などを絡めながら、南光太郎と秋月信彦の関係を描いていきます。

特に、

  • 西島秀俊さんと中村倫也さんの演技
  • ブラックサンとシャドームーンの因縁
  • 怪人の生々しい造形
  • 泥臭く迫力のあるアクション
  • 善悪を簡単に決められないストーリー
  • 1987年版『仮面ライダーBLACK』を意識した演出

などは、見応えがありました。

怪人だから悪、人間だから正しいという単純な構図ではありません。

むしろ、人間に差別されながらも誰かを守ろうとする怪人がいる一方で、人間側が自分たちの都合で怪人を作り、利用する姿も描かれます。

この「本当に恐ろしいのは怪人なのか、それとも人間なのか」と考えさせられる部分は、本作ならではの面白さだと思います。

「つまらない・重い」と感じるポイント

一方で、気軽に楽しめる作品ではありません。

ストーリー全体が暗く、差別や暴力、迫害、人体実験など重い話が続きます。

また、

  • ゴルゴム党
  • 政府
  • 怪人側の勢力
  • 創世王
  • キングストーン
  • 光太郎と信彦の過去

など、覚えておきたい設定が多いため、途中で分かりにくく感じることもあります。

特に序盤から多くの人物や過去の出来事が登場するので、テンポよくヒーローの戦いを楽しみたい人には、話が進むのが遅いと感じる可能性があります。

また、爽快な勝利よりも苦い展開が多いため、見終わったあとも重い気持ちが残ります。

そのため、「仮面ライダーを見てスカッとしたい」という人には合わないかもしれません。

差別や政治を扱うストーリーは好みが分かれる

本作で特に評価が分かれやすいのが、差別や政治をかなり前面に出している点です。

怪人への偏見や排斥運動、政治家とゴルゴム党の関係などが、物語の中心として描かれています。

この部分を「現実社会にも通じるテーマで面白い」と感じる人もいれば、「仮面ライダーでここまで政治的な話を見たくなかった」と感じる人もいると思います。

また、作品には現実の社会運動や政治を連想させるような場面もあります。

ただし、どの現実の出来事や思想を直接表しているのかについては、作品だけから断定することはできません。

少なくとも、単純なヒーロー対悪役ではなく、差別や分断がなぜ生まれ、どう繰り返されるのかを強く意識した作品になっています。

この重いテーマをどう受け止めるかで、作品への評価は大きく変わりそうです。

従来の仮面ライダーらしさを期待すると違和感がある?

これはかなりあると思いました。

一般的な仮面ライダーでは、変身シーンや必殺技、バイク、怪人との戦いなど、ヒーローとしての格好よさが大きな魅力です。

しかし『BLACK SUN』では、そうした部分よりも人間ドラマや社会問題の描写に多くの時間が使われています

戦闘も、華麗な技を次々に繰り出すというより、殴る、蹴る、組みつくといった生々しい戦いが中心です。

そのため、

「もっとブラックサンの活躍を見たかった」

「仮面ライダーらしい爽快な戦闘が少ない」

と感じる人がいても不思議ではありません。

逆に、「子ども向けではない仮面ライダーを見てみたい」「大人向けのダークな特撮が好き」という人には、かなり刺さる可能性があります。

つまり、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は万人向けではありませんが、方向性が合う人には強く印象に残る作品です。

「仮面ライダーだから見る」というより、重い社会派ドラマに仮面ライダーの設定を組み合わせた作品として見ると、より楽しみやすいと思います。

Areo
Areo

ビルゲニアの最後も印象に残った…

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』の大きな特徴が、怪人と人間の対立を通して、差別や社会の分断を描いていることです。

一般的なヒーロー作品のように「怪人=悪」とは描かれず、むしろ怪人の中にも人間を守ろうとする者や、差別に苦しみながら生きている者が登場します。

一方で、人間側にも怪人を利用する政治家や、怪人を排除しようとする人々も。

そのため本作では、単純に「どちらが正しい」と決めるのではなく、差別や暴力がどのように生まれ、繰り返されていくのかが重要なテーマになっています。

怪人差別は何を表している?

作中の怪人たちは、人間と同じ社会で暮らしていますが、偏見や差別の対象になっています。

仕事や生活の中で嫌がらせを受けたり、街頭で排斥を訴えられたりするなど、かなり露骨な差別描写もあります。

この「怪人差別」が現実社会のどの差別を直接表しているのかについて、作品だけから一つに決めることはできません。

ただ、人種差別や少数派への偏見、社会から特定の集団を排除しようとする動きなどを連想させる表現は多く見られます。

つまり怪人は、「見た目や生まれ、立場が違うという理由で差別される人々」を象徴する存在として描かれていると考えられます。

特に印象的なのは、怪人の多くが自分から望んで怪人になったわけではないことです。

人間によって作られた存在であるにもかかわらず、その怪人を今度は人間が差別するという構図には、かなり強い皮肉を感じます。

人間と怪人の対立

人間と怪人の関係は、物語が進むにつれてどんどん悪化していきます。

人間側は怪人を危険な存在として警戒し、一部では「怪人をこれ以上増やすべきではない」という考えも広がります。

しかし怪人側からすれば、長年差別され、利用されてきたという怒りがあります。

そのため、信彦のように「共存ではなく、怪人が人間より上に立つべきだ」と考える者まで現れます。

ここで怖いのは、差別された側が、今度は差別する側になってしまう可能性が描かれていることです。

差別を受けたからといって、その怒りを別の集団への暴力で返せば、結局は同じことが繰り返されます。

光太郎と信彦の対立も、単なる個人的な争いではありません。

「共存を目指すのか」「力で立場を逆転させるのか」という、怪人社会の未来そのものをめぐる対立になっています。

政治や権力を描いたストーリー

『BLACK SUN』では、政府や政治家も物語の中心に関わっています。

特に重要なのが、怪人を生み出した研究に政府が関与していたことです。

怪人は戦争で利用できる存在として研究され、その後も創世王や怪人の能力が政治や利益のために利用されていきます。

つまり政府は、怪人を「危険だから排除する存在」と扱う一方で、自分たちに都合がいいときには利用しているのです。

この矛盾は、本作のかなり怖い部分でした。

また、怪人の権利を守るはずのゴルゴム党も、政府との関係の中で少しずつ変質していきます。

もともとは怪人と人間の平等を求めていた組織が、やがて権力や利害に縛られていく。

この流れからは、理想を掲げた組織でも、権力と結びつくことで本来の目的を見失ってしまう危険性が描かれていると考えられます。

最終回に込められたメッセージ

最終回では、光太郎と信彦の戦いが終わり、創世王も消滅します。

普通のヒーロー作品なら、ここで「世界に平和が戻った」となるところです。

しかし『BLACK SUN』は違いました。

年月が過ぎても怪人への差別は残り、和泉葵は次の世代の子どもたちとともに戦い続けています。

このラストからは、ひとりのヒーローが敵を倒しただけでは、社会に根付いた差別や偏見までは消せないというメッセージが込められていると考えられます。

さらに、光太郎や信彦たちが若いころに革命運動へ参加していたように、最後には葵たちの世代も同じように戦い始めます。

そのため、ラストは希望だけを描いたものではありません。

むしろ、

「差別や暴力の連鎖は、本当に終わったのか?」

という疑問を視聴者に残す結末になっています。

個人的には、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』で一番怖かったのは怪人そのものではなく、差別を正当化したり、自分たちの都合で怪人を作り、必要がなくなれば排除しようとしたりする人間の姿でした。

怪人と人間のどちらが本当に恐ろしい存在なのか。

そして、差別をなくすために暴力を使うことは正しいのか。

そうした簡単には答えが出ない問題を最後まで投げかけてくるところが、『BLACK SUN』ならではの特徴だと思います。

Areo
Areo

差別のシーンはここまでする?とびっくりした

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、1987年に放送された『仮面ライダーBLACK』をベースにした作品ですが、単純なリメイクではありません

南光太郎や秋月信彦、ゴルゴム、創世王、キングストーンなど旧作でおなじみの設定を受け継ぎながらも、人物関係や世界観を大きく変更しています。

特に『BLACK SUN』では、怪人差別や政治、社会の分断といったテーマが強く描かれており、旧作とはかなり違った大人向けの作品になっています。

南光太郎の設定の違い

1987年版の南光太郎は、秋月信彦とともにゴルゴムによって改造され、次期創世王候補「世紀王ブラックサン」となった青年です。

しかし脳改造を受ける前に脱出し、仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムと戦います。

一方、『BLACK SUN』の南光太郎は、物語開始時点ですでに年齢を重ねています。

演じる西島秀俊さんの落ち着いた雰囲気もあり、若きヒーローというより、過去の戦いや挫折を背負って生きてきた人物として描かれています。

また、『BLACK SUN』では1972年に光太郎が怪人の権利を求める運動「五流護六」に参加していた過去も描かれます。

そのため、両作品の光太郎を簡単に比べると、

1987年版:悪の組織ゴルゴムと戦う若きヒーロー

BLACK SUN:怪人と人間の対立に巻き込まれ、過去を背負って再び戦う男

という違いがあります。

秋月信彦/シャドームーンの違い

1987年版では、秋月信彦も光太郎と同じく次期創世王候補としてゴルゴムに改造されます。

その後、世紀王シャドームーンとして復活し、ブラックサンと戦う宿命のライバルになります。

旧作ではシャドームーンとして覚醒したあとの存在感が非常に強く、BLACK最大のライバルとして描かれていました。

一方、『BLACK SUN』では、信彦自身の考え方や過去がより詳しく描かれています。

若いころは光太郎と一緒に怪人差別をなくそうとしていましたが、長年の迫害や社会の現実を経験したことで考え方が変化。

やがて、怪人が人間より上に立つ社会を作ろうとする方向へ進んでいきます

つまり『BLACK SUN』では、

「なぜ光太郎と信彦が戦わなければならなくなったのか」

という部分が、社会や思想の違いまで含めて深く描かれました。

白石和彌監督も、旧作のBLACKとシャドームーンについて「ふたりの兄弟、宿命のライバル」という関係性に人間味を感じたと語っており、その要素は『BLACK SUN』にも強く取り入れられています。

ゴルゴムの設定の違い

ゴルゴムの設定も大きく異なります。

1987年版のゴルゴムは、人類を裏から支配しようとする暗黒結社です。

創世王を頂点として三神官が組織を動かし、怪人たちを使ってさまざまな作戦を実行します。

そのため、基本的には仮面ライダーBLACKが戦う「悪の組織」という立場でした。

一方、『BLACK SUN』では「ゴルゴム党」という政治団体になっています。

しかも、その前身である「五流護六」は、もともと怪人が人間と同じ権利を持つことを求めて活動していた組織です。

つまり『BLACK SUN』では、

旧作:人類支配を狙う悪の秘密結社

BLACK SUN:怪人の権利運動から生まれた政治団体

という大きな違いがあります。

ただし『BLACK SUN』のゴルゴム党も、政府や権力との関係によって次第に本来の理想から離れていきます。

単純な悪の組織ではなく、理想を掲げて生まれた組織が変質していく姿が描かれているのが特徴です。

怪人の描かれ方の違い

1987年版にもさまざまな怪人が登場しますが、基本的にはゴルゴムの戦力としてBLACKと戦う存在でした。

一方、『BLACK SUN』では怪人そのものが物語の中心に置かれています。

怪人たちは人間と同じ社会で暮らし、

  • 仕事をする
  • 家族と生活する
  • 人間から差別される
  • 怪人の権利を求めて活動する
  • 人間を守るために戦う

など、それぞれが一人の登場人物として描かれます。

そのため、『BLACK SUN』では「怪人=倒すべき敵」ではありません。

また、造形もかなり生々しくなっています。

旧作の怪人スーツにも独特の不気味さがあり、制作スタッフの田口清隆さんも、旧作の怪人について「造形物がいい意味で気持ち悪かった」と振り返っています。

『BLACK SUN』でも、その生物的な雰囲気を大切にする方針が語られていました。

『BLACK SUN』ではさらに現代的な特殊造形によって、本当に生き物が変化したような質感が強調されています。

旧作へのオマージュ・リスペクトも

設定は大きく変更されていますが、『BLACK SUN』には1987年版を知っている人が気づける要素が数多く盛り込まれています。

たとえば、

  • 南光太郎
  • 秋月信彦
  • ブラックサン
  • シャドームーン
  • 創世王
  • キングストーン
  • ダロム
  • ビシュム
  • バラオム
  • ビルゲニア
  • クジラ怪人
  • サタンサーベル

など、旧作で重要だった名前や設定が新しい形で登場します。

特にクジラ怪人は、1987年版でもBLACKを助ける印象的な存在でした。

白石監督自身も旧作を見直した際、クジラ怪人とBLACKが協力するエピソードが特に好きだったと公式インタビューで語っています。

さらにBLACKとシャドームーンの「宿命のライバル」という関係も、『BLACK SUN』では形を変えながら物語の中心に残されています。

ただ昔の設定をそのまま再現するのではなく、旧作のキャラクターやテーマを現代の社会派ドラマとして作り直したところが『BLACK SUN』の特徴です。

簡単に違いをまとめると、以下のようになります。

比較1987年版『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK SUN』
南光太郎若き仮面ライダー過去を背負った中年の光太郎
秋月信彦宿命のライバル・シャドームーン思想の違いから光太郎と対立
ゴルゴム悪の秘密結社怪人の権利運動から生まれた政治団体
怪人主にBLACKと戦う敵社会で暮らし、差別される存在
世界観ダークなヒーロー作品社会問題を強く扱った大人向けドラマ
暴力描写テレビ放送向け流血などかなり激しい
BLACKと信彦世紀王同士の宿命友情・思想・過去を含めた対立

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は旧作とは別物に近い作品です。

しかし、BLACKとシャドームーンの悲しい関係や怪人の造形など、1987年版が持っていた暗さや魅力はしっかり受け継がれています

制作陣も、旧作をそのまま再現するのではなく、その世界観を新たな作品へどう取り込むかを意識していたことを公式インタビューで語りました。

そのため、旧作を知らなくても楽しめますが、『仮面ライダーBLACK』を知ってから見ると、名前や設定、キャラクターの使われ方に気づけて、さらに楽しめる作品です。

※仮面ライダーシリーズでは、「シン・仮面ライダー」も配信されています。

>>映画『シン・仮面ライダー』はアマプラで見られる?キャスト・ネタバレ・感想|怖い・グロいシーンも解説

Areo
Areo

明るいヒーローものではなく、かなり重い作品だった

ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』は、従来の子ども向け仮面ライダーとはかなり方向性が異なる作品です。

特に、大人向けの重いドラマやダークなヒーロー作品が好きな人に向いています。

おすすめなのは、次のような人です。

  • 大人向けの仮面ライダーを見たい人
  • ダークヒーロー作品が好きな人
  • 西島秀俊さん・中村倫也さんの出演作を見たい人
  • グロテスクな描写に抵抗がない人
  • 重い社会問題を扱った作品が好きな人
  • 1987年版『仮面ライダーBLACK』が好きな人

特に、西島秀俊さん演じる南光太郎と、中村倫也さん演じる秋月信彦の関係は大きな見どころです。

単なる正義と悪の戦いではなく、かつて同じ理想を持っていた2人が、それぞれ違う道を選んでいく姿が描かれています。

また、怪人差別や政治、権力、暴力といった社会的なテーマも強く、見終わったあとにいろいろ考えさせられる作品が好きな人にもおすすめです。

1987年版『仮面ライダーBLACK』を知っている人なら、ブラックサンやシャドームーン、創世王、キングストーン、三神官など、旧作の要素がどのようにアレンジされているのかを探す楽しみもあります。

一方で、次のような人には合わない可能性があります。

  • 流血や人体損壊の描写が苦手
  • 明るく爽快な仮面ライダーを期待している
  • 政治や差別を扱った重い作品が苦手
  • 子どもと一緒に気軽に楽しみたい
  • テンポのいいヒーローアクションを中心に見たい

『BLACK SUN』は、派手な必殺技で敵を倒してスッキリするタイプの作品ではありません。

殴り合いや流血を含む生々しい戦闘も多く、物語も最後までかなり重めです。

そのため、「仮面ライダーだから見る」というより、「大人向けの社会派ドラマやダークな特撮作品として見てみたい」という人のほうが楽しみやすい作品だと思います。

グロさや重さに抵抗がなければ、これまでの仮面ライダーとは違った作品を見たい人には、かなり印象に残る一本です。

Areo
Areo

大人向けのダークな仮面ライダーを見たい人にはおすすめ!

今回は、ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』はアマプラ独占配信なのか、グロい・怖いと言われる理由、キャスト、ネタバレや結末まで詳しく紹介しました。

  • Prime Videoで全10話配信
  • 西島秀俊・中村倫也が主演
  • グロ・流血描写はかなり強め
  • 怪人差別や政治など重いテーマを描く
  • 創世王とキングストーンが物語の鍵
  • 光太郎と信彦の対立が大きな見どころ
  • 結末は重く、好みが分かれやすい
  • 大人向けのダークな仮面ライダー作品

「いつもの仮面ライダーとは違う作品を見てみたい」「西島秀俊さんや中村倫也さんの重厚な演技を楽しみたい」「ダークな特撮や社会派ドラマが好き」という方には、特におすすめです。

一方、子どもと一緒に楽しめる仮面ライダーや、明るく爽快なヒーロー作品を期待している方には、かなり好みが分かれる作品だと思います。

Prime Videoで視聴する際は、配信状況や対象レーティングを確認したうえで楽しんでみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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