『鬼滅の刃』鬼の過去7選|人間時代と鬼になった理由を解説

『鬼滅の刃』鬼の過去7選|人間時代と鬼になった理由を解説 鬼滅の刃

この記事はプロモーションを含みます。

『鬼滅の刃』に登場する鬼たちは、竈門炭治郎たちの前に立ちはだかる恐ろしい存在です。

しかし、その中には最初から残酷だったわけではなく、人間だった頃のつらい出来事や大切な人との別れをきっかけに、鬼となった者もいます。

特に猗窩座や黒死牟、妓夫太郎・堕姫などは、人間時代を知ることでキャラクターへの印象が大きく変わる鬼たちです。

「なぜ鬼になったの?」「人間だった頃はどんな人物だった?」と気になった方も多いのではないでしょうか。

この記事では、『鬼滅の刃』に登場する鬼の中から過去が印象的な7人(組)を厳選し、人間時代の名前や出来事、鬼になった理由をネタバレありで分かりやすく紹介します。

目次 非表示

ここでは、『鬼滅の刃』鬼の過去7選一覧を紹介します。

人間時代の名前鬼になった主な理由
猗窩座狛治大切な人を失った後、無惨と出会う
黒死牟継国巌勝強さへの執着と死への恐れ
妓夫太郎・堕姫妓夫太郎・梅瀕死の状態で鬼に誘われる
病弱な体を克服するため
獪岳獪岳生き延びるため鬼になる
童磨童磨無惨と出会い鬼になる
鬼舞辻無惨鬼舞辻無惨病気の治療がきっかけ
Areo
Areo

敵キャラなのに、過去を知ると嫌いになりきれない鬼もいる

上弦の参・猗窩座は、人間だった頃「狛治(はくじ)」という名前でした。

鬼となった後は圧倒的な強さを求め続けていた猗窩座ですが、人間時代には病気の父親を支え、大切な女性との将来を思い描いていた時期があります。

しかし、ようやく手に入れた幸せは長く続きませんでした。

猗窩座の過去は、『鬼滅の刃』の鬼の中でも特に悲劇的なエピソードのひとつです。

病気の父親のために盗みを繰り返していた

狛治は幼い頃、病気で寝たきりだった父親と二人で暮らしていました。

父親に薬を飲ませるためのお金が必要でしたが、貧しかった狛治には十分なお金がありません。

そこで狛治は、父親の薬代を稼ぐために盗みを繰り返すようになります。

何度捕まって罰を受けても、父親を助けるために盗みをやめませんでした。

ところが父親は、自分のために狛治が罪を重ねていることを知ります。

息子にこれ以上犯罪を犯してほしくないと考えた父親は自害。

父親を助けるために必死だった狛治にとって、その死はあまりにも大きな出来事でした。

慶蔵と恋雪との出会い

父親を失った狛治は、その後、素流という武術の道場を営んでいた慶蔵(けいぞう)と出会います。

慶蔵には、恋雪(こゆき)という病弱な娘がいました。

狛治は慶蔵のもとで暮らしながら、恋雪の看病をするようになります。

父親の看病をしていた経験もあり、狛治は恋雪を献身的に支えました。

やがて恋雪の体調は少しずつ良くなり、狛治と恋雪は互いに大切な存在となっていきます。

慶蔵は狛治に道場を継いでほしいと考え、さらに恋雪との結婚も認めました。

父親を失い、生きる目的を見失っていた狛治にとって、慶蔵と恋雪との生活はようやく見つけた新しい居場所でした。

恋雪と慶蔵を失い復讐へ

狛治と恋雪の結婚が決まり、これから新しい人生が始まろうとしていました。

しかし、その幸せは突然失われます。

慶蔵の道場と対立していた剣術道場の者によって、井戸に毒を入れられ、慶蔵と恋雪が死亡してしまったのです。

父親に続き、ようやくできた家族まで失った狛治は激しい怒りに襲われます。

その後、狛治は相手の剣術道場へ一人で乗り込みました。

そこで多数の門下生を素手で殺害します。

恋雪たちを奪われたことで、狛治は自分を抑えられないほどの怒りと絶望に陥っていました。

この出来事が、狛治の人生を決定的に変えることになります。

狛治が猗窩座になった理由

復讐を終えた狛治の前に現れたのが、鬼舞辻無惨でした。

無惨は狛治の強さに目をつけ、本人の意思を確認することなく血を与えます。

こうして狛治は鬼となり、後の上弦の参・猗窩座になりました。

ここで注意したいのは、狛治が自分から望んで鬼になったわけではないことです。

黒死牟や獪岳とは違い、狛治には「鬼になって生き続けたい」という意思が描かれていません。

しかも鬼になったことで、人間だった頃の大切な記憶も失っていました。

それでも猗窩座が強さに執着し続けた背景には、父親や慶蔵から大切な人を守る強さを求められた経験が影響していると考えられます。

猗窩座が女性を食べなかった理由

猗窩座には、鬼でありながら女性を食べなかったという特徴があります。

公式ファンブック『鬼殺隊見聞録・弐』では、猗窩座が女性を食べなかったことについて触れられています。

では、なぜ女性だけを食べなかったのでしょうか。

原作本編では、猗窩座本人がその理由を明確に説明する場面はありません。

そのため、「恋雪を愛していたから女性を食べなかった」と断定するのは正確ではありません。

ただし、人間だった頃に恋雪を大切にしていたことや、鬼となって記憶を失った後も女性を食べなかったことを考えると、本人が忘れていた恋雪への思いが無意識のうちに残っていた可能性はあると考えられます。

猗窩座は人間時代の記憶を失っても、大切な人との経験まで完全に消えていたわけではなかったのかもしれません。

こうして過去を知ると、猗窩座がただ強さだけを求めていた鬼ではなかったことが分かります。

▼猗窩座激闘を自宅で観る

Areo
Areo

猗窩座は自分から鬼になったわけじゃなかったんだね

上弦の壱・黒死牟は、人間だった頃は継国巌勝(つぎくにみちかつ)という名前でした。

そして、鬼殺隊の歴史でも特別な存在として語られる継国縁壱(つぎくによりいち)の双子の兄です。

巌勝も優れた剣士でしたが、弟の縁壱は幼い頃から常識では考えられないほどの才能を持っていました。

その差は、やがて巌勝の中に強い嫉妬や劣等感を生みます。

さらに痣による寿命への恐怖も重なり、巌勝は人間として生きる道を捨て、鬼になることを選びました。

継国縁壱の双子の兄として生まれる

巌勝と縁壱は、戦国時代の武家に双子として生まれました。

当時、双子は跡継ぎをめぐる争いにつながるとして、不吉なものと考えられることがありました。

さらに縁壱は、生まれたときから額に痣のようなものがありました。

そのため、家を継ぐのは兄の巌勝とされ、縁壱は幼い頃から兄とは違う扱いを受けていました。

ところが、普段ほとんど話さなかった縁壱が剣を握ると状況が一変します。

剣術を教える大人を簡単に打ち負かし、圧倒的な才能を見せたのです。

この出来事をきっかけに、巌勝は弟が自分とは比べものにならないほど特別な存在だと知ることになります。

弟・縁壱への嫉妬と劣等感

巌勝は、縁壱の才能を素直に受け入れることができませんでした。

自分は家の跡取りとして育てられ、剣の修業も続けてきたにもかかわらず、弟はほとんど努力していないように見える状態で、自分をはるかに上回っていました。

成長した巌勝は妻子を持ちますが、その後、鬼に襲われたところを縁壱に助けられます。

そこで再び弟との圧倒的な実力差を見せつけられました。

巌勝は家族を残し、剣士として縁壱と同じ道を進むようになります。

そして、縁壱が使う「日の呼吸」を身につけようとしますが、同じものを習得することはできませんでした。

その結果、巌勝が使うようになったのが、日の呼吸から派生した月の呼吸です。

巌勝自身も非常に優れた剣士ではありましたが、常に目の前には自分よりはるかに強い縁壱がいました。

この「どうしても弟に届かない」という思いが、巌勝の嫉妬や劣等感をさらに強くしたと考えられます。

痣による短命への恐怖

巌勝が鬼になる大きな理由のひとつが、痣を発現した剣士は25歳までに命を落とすとされていたことです。

痣とは、一部の鬼殺隊士の身体に現れる特殊な印です。

発現すると身体能力が大きく向上する一方で、寿命を縮めるとされています。

巌勝にも痣が現れており、自分には剣技を極めるための時間がほとんど残されていないと知ります。

巌勝は、自分が生涯をかけて身につけた技が後世に残らないことにも強い不安を感じていました。

一方の縁壱は、生まれつき痣を持ちながら25歳を超えても生きていたのです。

この事実も、巌勝にとっては弟との違いを思い知らされるものだったと考えられます。

巌勝が黒死牟になった理由

巌勝は最終的に、鬼舞辻無惨から鬼になる誘いを受け入れます。

鬼になれば人間の寿命に縛られず、剣を極め続けることができます。

巌勝にとってそれは、死への恐怖から逃れ、縁壱を超えるために残された道でもありました。

そして巌勝は人間を捨て、黒死牟となります。

ここが猗窩座との大きな違いです。

猗窩座は本人の意思を確認されないまま鬼にされましたが、巌勝は自ら鬼になる道を選んでいます。

その背景には、寿命への恐怖だけでなく、縁壱を超えたいという執着と、自分の剣技を永遠に残したいという願いがありました。

ただし、「縁壱への嫉妬だけが理由だった」とするのは単純すぎるかもしれません。

原作では、死への恐怖、才能への執着、技を残したいという思いなど、複数の感情が重なっていたことが描かれています。

最期に明かされた縁壱への本当の思い

黒死牟は鬼になった後も、縁壱への執着を捨てることができませんでした。

それがはっきり分かるのが、黒死牟の最期です。

戦いの中で自分の姿を目にした黒死牟は、強さを求めた末に異形の姿となった自分に気づきます。

そして、かつて自分が本当に望んでいたものについて思いを巡らせました。

原作では、巌勝が幼い頃に縁壱からもらった笛を何十年、何百年もの間も持ち続けていたことも明かされています。

巌勝は縁壱を強く妬み、超えたいと願い続けていました。

しかし、その一方で弟を完全に嫌っていたわけではありません。

最期の場面からは、巌勝が縁壱の強さだけでなく、その存在そのものに強く惹かれていたことが読み取れます。

「縁壱のようになりたかった」という思いには、嫉妬だけではなく、憧れや尊敬も入り混じっていたと考えられます。

黒死牟の過去が切ないのは、弟を超えようとするあまり、自分が本当に大切にしていたものを最後まで認められなかった点にあります。

Areo
Areo

黒死牟は強さを手に入れても、縁壱への思いだけは消せなかったんだな…

上弦の陸・妓夫太郎と堕姫は、鬼になる前から本当の兄妹でした。

二人が生まれ育ったのは、遊郭の中でも特に貧しい人たちが暮らす地域です。

兄の妓夫太郎は容姿を理由に周囲から嫌われ、妹の梅も決して恵まれた環境で育ったわけではありません。

そんな二人にとって、頼れる存在はお互いだけでした。

妓夫太郎と梅の過酷な幼少期

妓夫太郎は、遊郭の最下層で生まれました。

食べるものにも困るほど貧しく、幼い頃から周囲に疎まれながら生活していました。

さらに妓夫太郎は、自分の容姿や声についても馬鹿にされ、暴力を受けることもありました。

生まれたこと自体を歓迎されないような環境の中で育ったため、妓夫太郎は次第に周囲への強い恨みを抱くようになります。

やがて喧嘩の強さを生かし、遊郭で借金などを取り立てる仕事をするようになりました。

人から恐れられる力を手に入れたことで、それまで虐げられていた妓夫太郎の生活も少しずつ変わっていきます。

美しい妹・梅が妓夫太郎の誇りだった

妓夫太郎の人生を大きく変えたのが、妹の梅(うめ)の誕生です。

妓夫太郎とは対照的に、梅は非常に美しい容姿を持っていました。

妓夫太郎はそんな妹を心から大切にし、梅の美しさを自分のことのように誇っていました。

また梅も、兄から強く影響を受けて育っています。

妓夫太郎は自分自身には価値を見いだせなくても、妹の存在だけは誇りに思っていました。

二人にとっては、厳しい環境の中で生き抜くために、お互いの存在が大きな支えになっていたと考えられます。

梅が生きたまま焼かれた理由

梅が13歳の頃、兄妹の運命を変える事件が起こります。

梅は客だった侍とトラブルになり、簪で相手の目を突き刺しました。

その報復として、梅は縛られた状態で生きたまま焼かれてしまったのです。

妓夫太郎が戻ったときには、梅は全身にひどいやけどを負い、瀕死の状態でした。

妓夫太郎は妹を抱えて助けを求めますが、自身も侍から攻撃を受けて重傷を負います。

それまでどれほど過酷な生活でも二人で生き抜いてきた兄妹は、この事件によって共に死の淵へ追い込まれました。

妓夫太郎と梅が鬼になった理由

重傷を負った兄妹の前に現れたのが、当時すでに鬼となっていた童磨です。

この頃の童磨は、後の上弦の弐になる前で、上弦の陸の地位にいました。

童磨は瀕死の妓夫太郎と梅に血を与え、鬼になる可能性を与えます。

その結果、二人は鬼となり、後に妓夫太郎と堕姫として上弦の陸にまで上り詰めました。

ここで注意したいのは、二人が最初から力を求めて鬼になったわけではないという点です。

人間として生き続けることが難しいほどの重傷を負った状態で、童磨と出会ったことが鬼になる直接のきっかけでした。

最期まで離れなかった兄妹の絆

妓夫太郎と堕姫は鬼になった後も、常に二人で行動していました。

遊郭編の戦いで炭治郎たちに敗れた後、二人は互いに責任を押し付けるように激しく言い争います。

しかし、それが二人の本当の気持ちだったわけではありません。

死後、妓夫太郎は幼い姿に戻った梅と再会します。

妓夫太郎は、自分について来れば梅まで地獄へ行くことになると考え、一人で行こうとします。

それでも梅は兄から離れようとしませんでした。

最後には妓夫太郎が梅を背負い、二人で同じ方向へ歩いていきます。

人間だった頃から鬼として命を終えるまで、二人にとって最後まで残ったものは兄妹の絆でした。

妓夫太郎は自分の生き方を後悔する場面もありますが、妹の存在そのものを否定したわけではありません。

劣悪な環境の中で互いだけを頼りに生きてきたからこそ、鬼になってからも、そして死んだ後も二人は離れなかったのだと考えられます。

Areo
Areo

妓夫太郎と梅は、最後まで兄妹だったんだなと思うと切ない

下弦の伍・累は、那田蜘蛛山で偽物の家族を作り、強い恐怖で仲間たちを支配していました。

一見すると冷酷な鬼ですが、その背景には本当の家族との悲しい別れがあります。

累はもともと身体が弱く、両親に大切に育てられていた少年でした。

しかし鬼舞辻無惨によって鬼になり、その幸せは大きく崩れていきます。

人間時代は病弱な少年だった

累は人間だった頃、生まれつき非常に身体が弱い少年でした。

自分の足で歩くことさえ難しく、普通の子どものような生活を送れない状態だったことが描かれています。

そんな累を、両親は大切に育てていたものの、累自身は、自由に動けない身体に苦しんでいました。

健康な身体を持つことは、累にとって強い願いだったと考えられます。

無惨によって鬼になる

そんな累の前に現れたのが、無惨でした。

無惨は累に血を与え、鬼へと変えます。

鬼になった累は、それまでの病弱な身体から解放されました。

一方で、人間を食べなければ生きていけない存在にもなっています。

身体は強くなりましたが、その代わりに人間としての生活を失うことになりました。

両親を殺してしまった過去

鬼となった累は、人間を襲うようになります。

その事実を知った両親は、深く苦しみました。

ある夜、両親は累を殺したあと、自分たちも命を絶とうとします。

しかし両親の意図を理解できず、自分を殺そうとしたことに怒り、二人を殺してしまった累。

その後になって累は、両親が自分を嫌っていたのではなく、罪を犯した息子と一緒に死のうとしていたことを知ります。

ここで累は、本当は自分が両親から深く愛されていたことに気づきました。

累が偽物の家族を作った理由

両親を失った累は、その後も「家族の絆」を求め続けます。

那田蜘蛛山では他の鬼たちを集め、父・母・兄・姉といった役割を与えて家族を作りました。

しかし、その関係は本当の家族とはまったく違います。

累は自分の命令に従わない相手を罰し、恐怖によって家族をつなぎ止めていました。

累は「家族なら強い絆で結ばれているはず」という考えに執着していましたが、本当の絆が何なのかを見失っていたと考えられます。

炭治郎と禰豆子が互いを守ろうとする姿を見たことで、累は自分が求めていた本物の兄妹の絆を目の当たりにします。

だからこそ、禰豆子を自分の妹にしようとするほど強く執着しました。

最期に思い出した本当の家族

累は最終的に、冨岡義勇によって倒されます。

死が近づく中、累は失っていた人間時代の記憶を思い出します。

そこでようやく、自分がずっと探していたものが何だったのかに気づきました。

累が欲しかったのは、力で従わせる家族ではありません。

自分を無条件に愛してくれた、本当の両親との絆でした。

死後、累は両親と再会します。

両親は累を責めることなく受け入れ、三人は一緒に歩いていきました。

偽物の家族を作り続けた累でしたが、最後にたどり着いたのは、最初から自分を愛してくれていた本当の家族だったのです。

Areo
Areo

累がずっと探していた家族は、最初からそばにいたんだね

獪岳(かいがく)は、我妻善逸と同じく元鳴柱・桑島慈悟郎のもとで雷の呼吸を学んでいた兄弟子です。

雷の呼吸の壱ノ型だけを使えない獪岳と、壱ノ型しか使えない善逸は、対照的な存在として描かれています。

獪岳は鬼殺隊士として活動していましたが、上弦の壱・黒死牟と遭遇した際、命を助けてもらうために鬼になることを選びました。

その後は上弦の陸となり、無限城で善逸と再会します。

獪岳は幼い頃から「生き残ること」を優先する傾向があり、その考え方は鬼になった経緯にも表れています。

一方で善逸との確執や、師匠である桑島慈悟郎の死にも深く関わる人物です。

獪岳の過去や善逸との関係、最期については、別記事で詳しく紹介しています。

>>『鬼滅の刃』獪岳が鬼になった理由とは?悲鳴嶼との過去や声優を解説

Areo
Areo

獪岳は最後まで変わらなかったんだよね…

上弦の弐・童磨は、人間だった頃から人の感情を理解することが苦手な人物でした。

幼い頃から特別な存在として扱われ、多くの人から悩みや苦しみを聞かされて育っています。

しかし童磨自身は、相手の悲しみに心から共感していたわけではありません。

猗窩座や妓夫太郎のように、大切な人を失ったことがきっかけで鬼になった人物とは、かなり異なる過去を持っています。

幼い頃から教祖として育てられた

童磨は、人間だった頃から万世極楽教(ばんせいごくらくきょう)という宗教の教祖として育てられていました。

虹色の瞳や白橡色の髪など、珍しい外見を持っていたため、両親から特別な存在として扱われていたのです。

幼い童磨のもとには、多くの信者が悩みを打ち明けに訪れました。

しかし、童磨はその人たちを見ながら、なぜ泣いたり苦しんだりしているのかを理解できませんでした。

表面上は相手に寄り添っていても、本人の中では同じ悲しみを感じていたわけではありません。

幼少期から、人の感情を理解できないという童磨の特徴はすでに表れていました。

両親の死にも感情を示さなかった

童磨の父親は、教団の女性信者たちと関係を持っていました。

それを知った母親は激怒し、父親を殺害したあと、自らも命を絶ちます。

普通なら大きな衝撃を受ける出来事ですが、童磨は両親の死そのものに強い悲しみを示しませんでした。

童磨が気にしていたのは、部屋に残った血の臭いや汚れについてでした。

この場面からも、童磨が一般的な感覚とは大きく異なる人物だったことが分かります。

童磨が鬼になった経緯

童磨はその後、鬼舞辻無惨と出会って鬼になります。

鬼になった詳しい状況や、無惨とどのような会話を交わしたのかまでは、原作本編では詳しく描かれていません。

そのため、童磨が何を目的に鬼になることを受け入れたのかは不明です。

鬼になった童磨は、その後十二鬼月の上弦まで上り詰めます。

さらに万世極楽教の教祖も続け、人を救うという独自の考えのもとで信者を食べるようになりました。

なぜ童磨は人の感情を理解できなかった?

童磨は、人間だった頃から喜びや悲しみ、怒りといった感情をほとんど実感できない人物として描かれています。

幼い頃から周囲の人たちに合わせて笑ったり泣いたりすることはできましたが、それは本心から湧き上がった感情ではありませんでした。

また、大人たちから神のように扱われ、幼い頃から大量の悩みを聞かされるという特殊な環境で育っています。

こうした環境が童磨の考え方に影響を与えた可能性はありますが、これはあくまで考察です。

童磨は人を救いたいと口にする一方で、その「救い」は人間を食べ、自分の中で永遠に生きさせるという非常に歪んだものでした。

童磨の怖さは、強い憎しみや復讐心で人を襲っているのではなく、本人なりにそれを「救い」だと考えていた点にあります。

ほかの鬼とは違い、人間時代から感情の捉え方そのものが大きく異なっていたことが、童磨というキャラクターの特徴です。

Areo
Areo

童磨だけは、ほかの鬼とは過去の雰囲気がかなり違う…

鬼舞辻無惨は、『鬼滅の刃』に登場するすべての鬼の始まりとなった存在です。

しかし、無惨も最初から鬼だったわけではありません。

人間だった頃は重い病気を抱えており、治療を受けたことがきっかけで鬼へと変化しました。

その後は1000年以上にわたり、太陽を克服する方法を探し続けることになります。

平安時代から病弱だった無惨

無惨は平安時代に人間として生まれました。

生まれる前から身体が弱く、母親の胎内にいた頃には何度も心臓が止まっていたとされています。

生まれた後も病弱で、医者からは20歳になるまでに死ぬと診断されていました。

死が近いことを受け入れられなかった無惨は、少しでも長く生きるために治療を受けます。

無惨が後に「生きること」へ異常なほど執着する背景には、幼い頃から死と隣り合わせだったことも関係していると考えられます。

医者による治療で鬼になる

無惨を治療していた医者は、病気を治すために特殊な薬を処方していました。

しかし、なかなか効果が現れなかったため、無惨は医者に腹を立てて殺してしまいます。

ところが、その後になって薬の効果が現れました。

無惨の身体は強くなり、病気によって死ぬこともなくなります。

その一方で、日光を浴びると死んでしまう、人間の肉を欲するという身体へ変化していました。

こうして、最初の鬼である鬼舞辻無惨が誕生します。

無惨に薬を与えた医者が、最初から無惨を鬼にしようとしていたわけではありません。

治療の結果として、人間とは異なる身体になったというのが原作で描かれている経緯です。

青い彼岸花を探し続けた理由

無惨が長い間探し続けていたのが、青い彼岸花です。

無惨に投与された薬には青い彼岸花が使われていました。

しかし、薬を完成させる前に医者を殺してしまったため、無惨には正確な作り方が分かりませんでした。

そこで無惨は、青い彼岸花を見つけ出し、薬を完成させようとします。

目的は、鬼の最大の弱点である太陽を克服することでした。

無惨自身だけでなく、配下の鬼たちにも青い彼岸花を探させています。

しかし、無惨が生きている間に青い彼岸花を手に入れることはできませんでした。

無惨が太陽を克服したかった理由

鬼となった無惨は、人間をはるかに超える身体能力と再生能力を手に入れました。

それでも日光だけは克服できなかった無惨。

昼間に外へ出ることができず、太陽に当たれば身体が崩壊してしまいます。

無惨にとって、これは自分が「完全な存在」ではないことを意味していました。

そのため、1000年以上にわたって太陽を克服する方法を探し続けます。

やがて禰豆子が太陽を克服したと知ると、無惨は青い彼岸花よりも禰豆子を取り込むことに執着するようになりました。

禰豆子を食べれば、自分も太陽を克服できると考えたためです。

無惨が求め続けたのは、強さそのものというより、死の危険を完全になくすことだったと考えられます。

病弱だった人間時代から最期まで、無惨は一貫して「死ぬこと」を強く恐れていた人物として描かれています。

Areo
Areo

無惨にも人間だった時代があったと思うと少し不思議

▼壮絶な戦いを自宅で観る▼

『鬼滅の刃』に登場する鬼たちは、全員が同じ理由で鬼になったわけではありません。

自ら望んで鬼になる道を選んだ者もいれば、死にかけていたところを鬼にされた者、本人の意思とは関係なく鬼にされた者もいます。

人間時代鬼になった理由・経緯自分の意思
黒死牟継国巌勝寿命の壁を越え、剣を極め続けるため鬼になる道を選んだあり
獪岳獪岳黒死牟と遭遇し、生き残るために鬼になることを選んだあり
猗窩座狛治無惨から本人の意思を確認されないまま血を与えられ、鬼になったなし
妓夫太郎・堕姫妓夫太郎・梅瀕死の状態で童磨と出会い、血を与えられて鬼になった明確には描かれていない
病弱な少年だった頃、無惨によって鬼にされた詳細は不明
童磨童磨無惨と出会って鬼になったが、詳しい動機や経緯は原作では明らかにされていない不明
鬼舞辻無惨鬼舞辻無惨病気の治療で処方された薬の影響により、結果として最初の鬼になった鬼化を望んだわけではない

こうして比べてみると、鬼になった経緯はそれぞれ大きく異なります。

ただ、どの鬼にも共通しているのは、鬼になったことで人間だった頃の人生が大きく変わってしまったことです。

過去を知ってから物語を振り返ると、戦っていたときの言葉や行動、そして最期の場面が違って見えてくるキャラクターも少なくありません。

Areo
Areo

悲しい過去があっても、やったことまで許されるわけではない。その描き方も鬼滅らしいね

鬼になった理由がそれぞれ違うように、最期の迎え方も同じではありません。

人間だった頃の記憶を取り戻した者、最後まで考えを変えなかった者、大切な人と再会した者もいます。

ここでは、今回紹介した鬼たちがどのような最期を迎えたのかを簡単にまとめます。

猗窩座|恋雪との記憶を取り戻し、自ら再生を止める

猗窩座は無限城で、炭治郎と冨岡義勇との戦いに敗れます。

一度は首を斬られても再生しようとしますが、その途中で人間だった頃の記憶を取り戻しました。

父親や慶蔵、そして恋雪との記憶を思い出した猗窩座は、これ以上戦うことをやめます。

最後は恋雪と再会し、謝罪しながら消えていきました。

猗窩座の最期は、強さを求め続けた鬼ではなく、狛治としての自分を取り戻した瞬間でもあります。

黒死牟|自分が本当に望んでいたものに気づく

黒死牟は、時透無一郎不死川実弥不死川玄弥、悲鳴嶼行冥との戦いで敗れます。

戦いの途中で自分の変わり果てた姿を目にし、ここまでして強くなりたかったのかと、自分自身に疑問を抱くようになります。

そして最期には、弟・縁壱への嫉妬や執着を振り返ります。

黒死牟は長い間、縁壱を超えることを目標にしていました。

しかし最後には、自分が本当に望んでいたのは縁壱のようになりたかったことだったと気づきます。

縁壱からもらった笛を何百年もの間持ち続けていたことも、兄としての複雑な思いを感じさせる場面です。

妓夫太郎・堕姫|最後も兄妹で一緒に歩いていく

妓夫太郎と堕姫は、炭治郎たちと宇髄天元との戦いで同時に首を斬られ、消滅します。

死の間際には激しく言い争い、互いを責める言葉も口にしました。

しかし死後、人間だった頃の姿に戻った梅は、妓夫太郎についていこうとします。

妓夫太郎は妹だけでも違う道へ進ませようとしますが、梅は兄から離れませんでした。

最後は妓夫太郎が梅を背負い、二人で一緒に歩いていきます。

どれほど言い争っても、最後まで互いを捨てることができなかった兄妹でした。

累|本当の両親と再会する

累は那田蜘蛛山で、冨岡義勇によって首を斬られます。

消滅する直前、人間だった頃の記憶を取り戻し、自分がずっと求めていた本当の家族の絆を思い出しました。

累が殺してしまった両親も、最後まで息子を見捨てていたわけではありません。

死後、累は両親と再会します。

両親は累を抱きしめ、一緒に地獄へ行くことを選びました。

偽物の家族を作り続けていた累が、最後に戻ったのは最初から自分を愛してくれていた本当の家族でした。

獪岳|善逸の新しい技によって敗れる

獪岳は無限城で、兄弟弟子だった我妻善逸と戦います。

鬼となった獪岳は雷の呼吸と血鬼術を組み合わせて善逸を追い詰めますが、最後は善逸が自ら編み出した漆ノ型・火雷神によって首を斬られました。

獪岳は最期まで善逸を認めようとせず、悔しさを見せながら消えていきます。

猗窩座や累のように、人間時代への後悔や大切な人への思いを取り戻す場面は描かれていません。

その意味でも、獪岳の最期はほかの鬼とは少し異なります。

童磨|最後まで本当の感情を理解できなかった

童磨は胡蝶しのぶの毒によって弱体化し、その後、栗花落カナヲと嘴平伊之助によって首を斬られます。

死後の世界では、先に亡くなったしのぶと再会しました。

そこで童磨は、生まれて初めて恋のような感情を抱いたと口にします。

ただし、それが本当に人間らしい感情だったのか、それとも童磨なりの解釈だったのかは断定できません。

しのぶからは当然ながら拒絶され、童磨はそのまま消えていきました。

最後まで、他人の心を理解できない童磨らしさが残る最期でした。

鬼舞辻無惨|太陽から逃げ切れず消滅する

無惨は鬼殺隊との総力戦の末、日の出を迎えます。

炭治郎たちをはじめとする多くの剣士から攻撃を受け、逃げようとしますが、最後まで太陽から逃れることはできませんでした。

それでも、巨大な赤子のような姿に変化して身を守ろうとしますが、日の光を浴びて消滅します。

無惨が1000年以上求め続けたのは、太陽を克服し、死の恐怖から逃れることでした。

しかし最期は、その太陽によって命を失うことになります。

死の直前には産屋敷耀哉の言葉を思い出し、「想いは永遠」という考えを自分なりに理解します。

ただし無惨の場合、それは反省ではありません。

自分の意思を炭治郎に残そうとし、炭治郎を鬼へ変えて生き延びようとします。

最後まで自分の生存と意思を残すことに執着した人物でした。

Areo
Areo

無限城編を見る前に猗窩座や黒死牟の過去を知っておくと、より楽しめそう

『鬼滅の刃』をこれから見たい方は、Amazonプライムの「Prime ビデオ」も選択肢のひとつです。

Amazonプライム会員になると、Prime ビデオの対象作品を追加料金なしで視聴できます。

Amazonプライムの料金

Amazonプライムの料金は以下のとおりです。

プラン料金
月額プラン600円(税込)
年間プラン5,900円(税込)
30日間無料体験0円

初めてAmazonプライムを利用する場合は、30日間の無料体験を利用できます。

Prime Videoだけでなく、Amazonのお急ぎ便など、ほかのプライム特典も利用できるのが特徴です。

※Prime Videoには、プライム会員でも別料金となるレンタル・購入作品や追加チャンネルがあります。

Prime Videoには広告あり・広告なしがある

現在のPrime Videoでは、通常のAmazonプライム会員向け動画に広告が表示されます。

広告を表示せずに視聴したい場合は、別途「Prime Video広告フリー」に登録できます。

広告フリーは月額制の追加オプションです。

なお、広告フリーに加入していても、スポーツなど一部のライブイベントでは広告が表示される場合があります。

「多少広告が入っても料金を抑えたい」という方は通常のAmazonプライムのまま、「できるだけ広告なしでアニメを楽しみたい」という方は広告フリーを検討するとよいでしょう。

『鬼滅の刃』を一気に見たい方は、まずAmazonプライムの無料体験や現在の配信状況を確認してみてください。

Amazonプライム・ビデオでの『鬼滅の刃』配信状況

『鬼滅の刃』は、見放題対象で全シリーズを視聴可能です。

Amazonプライム会員特典(見放題)として、テレビアニメシリーズおよび劇場版が配信されています。

追加料金なしで以下の主要作品を視聴できます。

  • 竈門炭治郎 立志編(全26話)
  • 無限列車編(TVアニメ版・全7話 / 劇場版)
  • 遊郭編(全11話)
  • 刀鍛冶の里編(全11話)
  • 柱稽古編(全8話)

Amazonプライムで視聴するメリット

  • スマホやテレビなどマルチデバイスに対応アプリを利用してスマートフォン、タブレット、PC、スマートTVで手軽に視聴できます。
  • ダウンロード機能の利用が可能作品をあらかじめダウンロードしておくことで、移動中やオフライン環境でも通信量を気にせず視聴できます。
  • 他の特典もあわせて利用可能配送特典(お急ぎ便等)やPrime Musicなど、プライム会員向けの付帯サービスをそのまま利用できます。
Areo
Areo

イッキ見するのも良さそうだよね

『鬼滅の刃』に登場する鬼たちは、同じように見えても、鬼になった理由はそれぞれ違います。

人間時代を知ると、鬼たちの言葉や行動、そして最期の場面が違って見えてきます。

特に猗窩座や黒死牟、妓夫太郎・堕姫、累は、鬼としての姿だけでは分からなかった思いや執着が最期に表れていました。

もちろん、悲しい過去があるからといって、鬼になってから人を傷つけた行為が正当化されるわけではありません。

それでも敵である鬼にも一人ひとり異なる人生が描かれていることが、『鬼滅の刃』の物語に深みを与えている部分のひとつです。

アニメや原作をもう一度見るときは、鬼になる前の人生にも注目してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

関連記事はこちら↓↓

>>善逸だけ雀なのはなぜ?『鬼滅の刃』の気になる疑問10選を考察

>>『鬼滅の刃』声優一覧|炭治郎・柱・十二鬼月などキャラクター別キャストまとめ

>>『鬼滅の刃』歴代主題歌・挿入歌一覧|OP・EDを立志編から無限城編まで紹介

>>『鬼滅の刃』死亡した柱まとめ|最期はどうなった?死亡シーンや死因を徹底解説

>>『鬼滅の刃』アニメは原作漫画の何巻まで?アニメとコミックの対応表を一覧で解説

>>【鬼滅の刃・深掘り考察】竈門家の謎から最終回のその後まで!ファンが調べる12の大疑問

>>『鬼滅の刃』女性の鬼が少ないのはなぜ?禰豆子・堕姫・珠世の強さと違いを解説

>>鬼滅の刃と呪術廻戦はどっちが人気?売上・映画・キャラ・海外評価を比較

>>ユーハバッハと鬼舞辻無惨は似てる?部下への扱いや「毒上司」ぶりを徹底比較

コメント

タイトルとURLをコピーしました